花と緑を追いかけて

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いっぱいの主婦の日記です

山巡りの旅・大鹿村~高遠町

2007年06月08日 | 旅日記

山あいの宿のサッシ戸のない部屋は夜中になってちょっと冷え、寒さで一度目を覚ましました。
でも特に暖房を入れるほどのこともなく、夜の9時過ぎから翌朝の6時過ぎまでグッスリと眠りました。
翌日も快晴の空が広がっています。

起きてすぐに車で30分足らずの「夕立神パノラマ公園」に再び出かけました
前日の午後に見た風景とはちょっと違った山々の姿にマタマタ大感激
詳しい記事は5月22日と31日にUPしましたので、今回はミツバツツジの向こうに見えた南アルプス「赤石岳」をご覧下さい。
何度も同じような写真のUPで恐縮ですが、その位ここでの眺めが気に入ってしまった私です。

こちらが「パノラマ公園」内にある展望台です。
今の季節はまだ木々の間から中央アルプスが望めますが、葉が茂ったらやはり展望台に上った方が断然眺めは良いようです。
この公園から更に奥に進むと、塩見岳に登るルート「三伏峠」への登山口に出ますが、現在は土砂崩れの影響でここから先は通行止めとなっていました。



前日の雲が多かった「中央アルプス」も、朝は太陽に照らされて、クッキリ、スッキリ見えていました

良く見ると中央アルプスの右奥に「北アルプス」が望めます
尖った山は「槍」?「穂高」?それとも「乗鞍」?
右に見えるのは後立山連峰でしょうか・・・
私の口からは「ヤッホー」と言う叫び声が出ていましたね
大満足して宿に戻り、朝風呂に入ってから朝食・・・
ノンビリとコーヒーまで頂き、お土産用の日本蜂蜜を買ってから、宿を後にしました。

周囲を山々に囲まれ、村の中心部を小渋川が流れる「大鹿村」は、”ウサギ追しかの山♪、小鮒釣りしかの川♪”という歌がピッタリの、誰もが抱いている日本の故郷そのものの風景が広がる村でした。


赤石岳や荒川岳の雪解け水を集める小渋川は、天竜川に合流しているそうです。
川に沿って山道が続き、直接荒川小屋に登るルートもあるようですが、川越えがいくつもあり、よほどの熟練者でないと難しそうです
一般登山者は、静岡県側から入るルートが賢明ですね。

こちらは戦国時代から続く「松下家」の建物。
文政3年(1820年)に建てられた豪農の屋敷がそのまま残っていますが、残念ながら月曜日は休館日で、中の見学は出来ませんでした。
同じく休館で見学できなかったのが「中央構造線博物館」
前の日に行っておけば良かったと悔やまれました




こちらは1160年に建立と、仏像の台座に墨書きされていたといわれる「福徳寺」
長野県で一番古い木造建築として、重要文化財に指定されているそうです。
こじんまりとしたお堂でした。





他にも南北朝時代、後醍醐天皇の第8皇子宗良親王を生涯に渡って守護した香坂高宗の居城跡などがありましたが、帰りを急ぐ事にしました。
宿のご主人に勧められた「鹿肉」のお土産を買い、前日に通った道を戻ります。

途中、6月中旬から下旬にかけて、あの憧れの「ヒマラヤの青いケシ」が1000本も花開く「中村農園」の看板が出ていました。
今大鹿村のホームページには、このヒマラヤの青いケシの最新の開花状況が紹介されています。
又大鹿村は民俗芸能の宝庫のような所で、中でも大鹿歌舞伎は有名です。
中央構造線博物館とこれらの情報も合わせて、興味のある方は村のホームページをご覧下さいこちらです。


分杭峠を越え、途中道の駅で一休みしてから「高遠」の町に入りました。
こちらが「コヒガンサクラ」で有名な高遠城址公園です

15年くらい前に、ご近所仲間とバスツァーで桜見物に来た覚えがありますが、あのときのピンクに染まった城址公園とは違って、うっそうと茂った緑にビックリです。
今、NHKの大河ドラマでクローズアップされている山本勘介が築城したらしい・・・
「もうちょっと綺麗に手入れをするべきだよな~」と職業柄気になる様子の主人が呟きました。

高遠は昨年、伊那市、長谷村、高遠町の合併により、現在は伊那市高遠町となったようですね。


高遠は又、徳川6代将軍家宣の時代、大奥の抗争に巻き込まれた大奥女中「絵島」の流された場所でもあります。
役者生島信五郎との恋は、舞台や映画でも御馴染みですね。

絵島が一人淋しく28年もの間、囚われの身として過ごした「絵島囲い屋敷」が、歴史博物館の中にありますが、この日は休館日
当時の見取り図を元に昭和48年に建てられたそうですが、南アルプスの仙丈岳が望める場所にありました。
旅先での月曜日は静かで良いのですが、施設がお休みという所が多いのが難点です。
お土産屋さんや飲食店も軒並み戸が閉まっていました

仕方なく、遅い昼食を中央高速道路のサービスエリアで取ることにして、八ヶ岳の眺めの良い杖突峠から茅野に出て、高速道路に入りました。
途中御坂峠越えをして、河口湖の温泉に入り、東名高速道路で帰ってきました。

こうして私たち夫婦は、結婚記念日を長野県南部の伊那地方で過ごし、綺麗な山々の姿に大感激して来ましたが、オーストラリアで見てきた風景とは180度違う、日本の自然の繊細な美しさと古い歴史にふれ、改めて日本の良さを再発見した思いです。
長々とお付き合いいただきありがとうございました。

コメント (16)
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