花と緑を追いかけて

山を愛し、花を愛し、旅と
映画とパソコンと、好奇心も
いっぱいの主婦の日記です

映画鑑賞・「つぐない」と・・・

2008年04月21日 | 映画、観劇
ハッキリしないお天気が続いていますね。
暖かかったり寒かったり・・・
なかなか暖房機を片付けられないでいます。
体がちょっとシンドイ感じ・・・
喉が痛くて風邪気味です。

真夏のオーストラリアから帰って一ヶ月半が過ぎました。
帰国後も結構精力的に動き廻ったのでその疲れも出たのでしょう。
菜々ちゃん誕生の嬉しいニュースもありましたが、主人の眼底出血騒ぎもあり(検査結果がまだ出ていません)、その上、ハイキングに3回行き、映画を6本観ましたものね


映画に関してはほとんどご近所仲間のぷりんさんにお任せなんですが、この「つぐない」は彼女が読んで大感激したという文芸小説『贖罪』の映画化された作品で・・・
つい先日仲間4人で見に行ったばかりのせつないラブストリーです。

「エリザベス・ゴールデンエイジ」「ライラの冒険」「ヒットラーの贋札」「ノーカントリー」「バンテージ・ポント」と、激しい内容の映画を続けて観てきましたが・・・
久しぶりのラブストーリーも中々良いものですね。
もっともお話は甘いものではなく、潔癖な少女が発した一言が招いた哀しいお話でしたが・・・

イングランドに建つ豪邸で暮らすセシーリアは、家政婦の息子のロビーと結ばれる。しかし、その場面を妹のブライオニーに見られてしまう。そして、晩餐会の夜、ブライオニーの誤解によりロビーは逮捕され、やがてヨーロッパ戦線に送り出されてしまう……

誤解とはいえ、妹は何故あのようにきっぱりと「犯人はロビー」と言い切ったのだろうか?
多感な少女の「愛と嫉妬」から?

「プライドと偏見」のジョー・ライト監督と女優のキーラ・ナイトレイのコンビが今度はイアン・マキューアンのベストセラー小説『贖罪』の映画化に挑む。
想像力豊かな少女の無邪気な行いをきっかけに引き裂かれてしまう恋人たちの物語を、壮大なスケールと端正な演出で描く。キーラの相手役に抜擢されたジェームズ・マカヴォイの演技にも注目だ」(映画の解説より)

キーラ・ナイトレイ・・・
そうあの「パイレーツ・オブ・カリビアン」で男勝りのヒロインを演じた女優さんですね。
いやぁ~細い事!ドレスを着ていてもあばら骨が透けて見えそうでした。

身分の違い、戦争の悲惨さ・・・
小説家になった妹ブライオニーが「贖罪」をこめて綴る物語として、ストーリーは展開していきますが、まるで原作の小説を読んでいるようなきめの細かさでした。

日本での題名「つぐない」より、原題の「贖罪」の方がピッタリすると思いましたが・・・
何故変えたんでしょうね~?



こちらは今月初めに見た「バンテージ・ポイント」
米大統領暗殺・爆破テロ事件の謎を追う、緊迫感あふれるサスペンス・アクションです。

1つの事件を異なる8人の視点から何度も映すことで、少しずつその全容を明らかにしていく。ある視点では解決しなかった疑問が、他の視点から見ることで解決する――その視点の変更とトリックの種明かしの連続が、非常にテンポよく心地いい。

主演のシークレットサービスをデニス・クエイドが務めるほか、デニスの同僚役にはテレビドラマ「LOST」主演のマシュー・フォックスが演じています。

こういう映画はとにかくスカッとしていて理屈抜きで面白いです。
あまり煩雑な映画はお気に召さない方でも楽しめるでしょう・・・



2008年のアカデミィー賞、主要4部門〔作品賞、監督賞、脚色賞、助演男優賞)を受賞した「ノーカントリー」
コーエン兄弟が監督・脚本・製作を担ったとても怖い映画でした。

麻薬と銃・・・
病んだアメリカの深層をえぐった作品なのでしょう。

その髪形だけで強烈なインパクトを放つダイハードな仕事人を演じたスペイン俳優ハビエル・バルデム(助演男優賞)・・・
性格異常者特有のゾクゾクするような怖さが漂っていました。

丁度土浦や岡山で「人を殺してみたかった」というだけの理由で殺人事件が起きた、そのすぐ後に観たので、余計恐ろしいものがありました。


メキシコ国境に近い砂漠でハンティング中に、偶然、死体の山に出くわしたベトナム戦争帰りのルウェリン・モスは、大量のヘロインと現金200万ドルが残されているのを見つける。危険を承知で大金を奪ったモスに、すぐさま追っ手がかかる。必死の逃亡を図るモスを確実に追い詰めて行くのは非情の殺し屋アントン・シガー。そしてもう一人、厄介な事件に巻き込まれたモスを救うべく老保安官エド・トム・ベルが追跡を始めるのだった。

アメリカ西部、荒涼たる風景のテキサスを舞台に繰り広げられる麻薬密売にからんだ殺人事件のお話・・・
3人の男が追いつ追われつで展開していきますが、スクリーンをしっかりと見ていないとラストが「ええ~」となります。
私も判った様な判らないような

法と正義を信じる年配の保安官・べルを演じているトミー・リー・ジョーンズ・・・
あの缶コーヒーのコマーシャルで地球を憂う火星人をやっているオジサンですね。
この作品でも、定年まじかの人間味豊かな保安官役で良い味を出していました。

アカデミィー賞受賞作品という事で観ましたが、以前観た「ミリオンダラー・ベイビー」ほどの、心が揺さぶられる感激はありませんでした。
とにかく冷酷な殺し屋が出てくるシーンは怖いものがありましたね


「ヒットラーの贋札」も、アカデミィー賞「外国語映画賞」を受賞したオーストリアの映画です。
印刷技術にたけたユダヤ人たちが選別され、ホロコーストの中で強制的に贋札を作らされる実話に基づいた作品です。
そのために命は助かるのですが、彼らの中にも葛藤が・・・

すでに上映は終わっているので詳しい内容は省きますが、いつの世も戦争が悲惨な物語をたくさん作りますね。

友人同士で行くとそれぞれ好みも違っていて、色々なジャンルの映画をたくさん観る事になりますが、それも結構面白いものがありますよ。

コメント (12)
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