花と緑を追いかけて

山を愛し、花を愛し、旅と
映画とパソコンと、好奇心も
いっぱいの主婦の日記です

映画鑑賞・「イントゥ・ザ・ワイルド」と・・・

2008年11月03日 | 映画、観劇
芸術の秋ですが・・・
私自身の風邪が原因で肋骨にヒビまで入り、合間に父の発熱騒ぎでアタフタし、挙句の果てに孫まで入院してしまったこの一ヵ月半
病院通いばかりで芸術に触れる機会は全くありませんでした。
でも・・・
風邪をひいてダウンする一週間前に、感動の映画と文楽を楽しみました。
映画は「イントゥ・ザ・ワイルド」
まだ全国の映画館でやっているようなので、遅まきながら紹介したいと思います。


1992年、アラスカの荒野に捨てられたバスの中で、青年の死体が発見されました。
この実話を元に綴られたノンフィクション「荒野へ」(ジョン・クラカワー原作)の映画化で、監督は俳優としても活躍しているショーン・ベン。
彼の4作目の長編監督作品は、青年がここに辿り着くまでを追った見事なロードムービーでした。

”大学を優秀な成績で卒業したクリス〔エミール・ハーシュ)は家族に何も告げずに家を出る。不仲な両親に反発し、偽善に満ちた社会を嫌悪して、「これ以上、文明に毒されないために」、一人でアラスカの大自然の中で暮らそうと旅立つのです”

気楽な自分探しの旅ではありません。
彼は貯金を全部寄付し、身分証も捨て、名前も変えて過去の自分と決別し新天地を目指します。
純粋な青年の「無鉄砲な行動」といえばそれまでですが、ベン監督はクリスの未熟な危うさよりも純粋な輝きを強調しています。
純粋であるがゆえに危険を顧みないのですが・・・
だからこそ美しいのです。

クリスが道中に出会う人々も、社会からはみ出した人々が多いのですが、みんな実に寛容で魅力的で、会話が温かいのです。
クリスはアラスカの大自然の中で、望みどうりの生活を始めますが、数ヵ月後、人知れず命を終わらせます。
自然は人間に対しても容赦しませんからね。
でも悲壮感はありません。
神々しいまでの生き方を見せてもらった感じです。

アメリカ各地の自然の美しさと厳しさを写した映像美も素晴らしくて、清々しい感動に包まれた映画でした。

今の世の中、実態のない「債権」という金融構造がお化けのようにふくらみそしてはじけたアメリカ・・・
こんな生き方をした青年の姿が対照的に浮かび上がって見えました。

尚私たちは「有楽町シャンテ」で観ましたが、まだ都内の4軒の映画館でやっています。


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この日は、ご近所仲間のぷりんさんと午前中から「国立劇場」に行き、文楽九月公演の第一部も楽しみました。
演目は「近頃河原の達引」と「本朝廿四孝」
間に吉田清之助改め、五世豊松清十郎襲名披露の「口上」がありました。

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こちらが新「五世豊松清十郎」さん。
開演前、ロビーでご贔屓様たちにご挨拶をしていました。
私たちもちゃっかり記念写真を撮らせてもらいましたよ。マウスオンでご覧下さい

ぷりんさんの話では、文楽の世界は歌舞伎界と違って、代々跡継ぎの息子が襲名するわけでもないそうです。
実力主義なのでしょうか・・・

「文楽」は歌舞伎ほどの派手さはありませんが、妖艶な美しさで圧倒される事があります。
今回も最後の「奥庭狐火の段」は歌舞伎以上に素晴らしかった感じです

若い頃から文楽や歌舞伎に親しんできたぷりんさんにお誘いを受けて、年に何回か観劇を楽しんでいます。
まだ「文楽」を語れるほど私は詳しくはありませんが・・・
今、ぷりんさんから借りた「仏果を得ず」という三浦しおんさんの文楽の本を読んでいますので、その内語れるようになったら叉UPしたいと思っています。

この日はぷりんさんと二人で文楽を楽しみ、映画に感激し、楽しい一日でした。
いつも満席で取るのが大変なチケットを手に入れていただきありがとう。
ぷりんさん、叉機会があったら誘ってね。


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最後は有楽町駅のすぐそばのビルの中華レストランでお食事をして帰ってきました。
この日はいつもの仲間のノンちゃんがお引越しの準備で参加できなくて残念でしたが・・・
三人分のお食事を頼んでしまったようで、おなかも満腹、心も満腹になりました。

マウスオン・クリックで美味しそうな(本当に美味しかった!)お料理の画像を三枚ご覧下さい
一枚目の写真のビールの向こうに輝いている明かりは「有楽町駅のホーム」
三枚目のラーメンの向こうには新幹線が走っています

夜になってから雨になり、ビルの窓から眺める都会の風景もシットリとした風情が感じられました。


コメント (20)
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