花と緑を追いかけて

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いっぱいの主婦の日記です

「鎌倉文学館」の薔薇

2009年06月13日 | 鎌倉散策

6月9日、北鎌倉の「東慶寺」でイワガラミを満喫してから、友人のジュンさんと軽くランチを済ませて別れました。
私は今年はまだ「バラ」の花を撮っていなかったので、鎌倉駅に出てからバスに乗り「鎌倉文学館」に行きました。

長谷の大仏様近くの緑の中に建つ洋館・・・
旧前田侯爵鎌倉別邸を改築して設けられた木造3 階建ての建物が「鎌倉文学館」です。

去年は「旧古河庭園」のバラ、3年前は音羽の「鳩山会館」のバラ・・・
何故か?古い洋館にはバラの庭園が多いのですね。


「鎌倉文学館」では、鎌倉にゆかりの深い文士たち(川端康成、芥川龍之介、里見(とん) 、高見順など)の作品や資料、記念品を集めての常設展のほか、定期的に特別展も催されています。
今回の特別展は「有島三兄弟、それぞれの青春」でしたが、私の第一の目的はお庭のバラでした。


娘時代に美術館に勤めていましたので、鎌倉は仕事を兼ねてよく訪ねました。
美術館の理事をなさっていた先生方5人の内の3人が鎌倉住まいだったのです。
著名な文化人たちにこよなく愛された「鎌倉」ですが、私はこの「文学館」を訪ねるのは初めてでした。

流石に加賀100万石・前田家の別邸だけあって、玄関までのアプローチが奥深いです。


モミジが茂る緑の中を歩いて行くと立派な門が現れて、ここで入館料400円を払って入ります。


更にトンネルをくぐって進むと、突然洋館が現れます。
1890年ごろ、前田侯爵の鎌倉別邸として建てられましたが、1910年(明治43年)火事により消失・・・
その後1936年(昭和11年)に洋風に全面改築されたそうです。


戦後はデンマーク公使や佐藤栄作総理大臣が別荘として使ったそうですが、1983年に鎌倉市に寄贈されました。
外装はそのままにして内部を改装し、1985年10月31日に「鎌倉文学館」として開館。
2000年には国の有形文化財として登録されました。


その庭園はバラ園として有名で、5月いっぱい「薔薇まつり」が開催されていました
バラの最盛期は過ぎたものの、まだまだ鑑賞に堪えられる薔薇が咲いていました。

non_nonさんのソースをお借りして、そろそろ終りの薔薇を纏めましたのでご覧下さい。
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ラスベガス
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毎年のように「バラ園」を訪ねても、薔薇の名前は覚えられません。
真っ赤な「クリスチャン・ディオール」と、我が家にあるピンクの「クィーンエリザベス」だけが、私の知っているバラの名前です。


文学館の建物とバラ園の間には芝生の広場があり、左手の木立の下にはベンチも置いてあります。
写生をする人、お弁当を広げる人など・・・
人々の憩いの場所にもなっているようでした。

そして右端の玄関の前には大きな泰山木があり、白い大きなお花を咲かせていましたが・・・
残念ながら私の望遠レンズで狙っても上手く撮れませんでした


最後に館内に入って、サササ~と見ていたら、突然大きなビデオカメラを向けられて「NHKですが、有島三兄弟の特別展の感想をお聞かせください」と問いかけられました

”いや~!私、まだシッカリと見ていないのですけど・・・”
第一、日よけ用の帽子を深くかぶり、登山用のモンベルのポロシャツを着て、カメラバックを提げた私の格好はおよそ美術館には似つかわしくないし・・・
”ロングスカート姿のお上品なオバ様たちが他にもいるでしょ!”

一瞬「困った~!」と思ったけど、「私は札幌の出身なので、北大に通った有島武郎は近親感がありますね。カインの末裔とかも若い頃読んだ覚えがあります」と応じちゃって・・・
「画家の生馬さんはよく知りませんが、里見も偉大な作家だし、こんな三兄弟を生み出した家庭環境に興味がありますね」とか何とかシドロモドロに答えちゃいました。

放送は翌日の昼か夕方のローカル版と言われましたが・・・
翌日水曜日の午前中は歯医者さんに予約が入っていたし、夕方の首都圏ネットワークを見たら、麻生総理の「地球温暖化対策の二酸化炭素削減目標」の決定記者会見が速報で入り・・・
「鎌倉文学館」の紹介がTVの画面に流れたかどうかは定かではありません。

私は「バラ」の写真を撮りに行ったので、特に有島三兄弟に興味があったわけではなく、たとえ流れたとしても見なくて正解だったかもしれませんね。
目にしていたら、きっと我が姿と受け答えに愕然として、落ち込んだに違いありませんもの・・・

尚、文学館の中は撮影禁止でした。詳しい情報はこちらでご覧下さい。

コメント (26)
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