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明け方には雨が上がって、曇り空も少し明るくなった9日の火曜日、再び鎌倉の東慶寺に出向いて、特別公開中の「岩がらみ」を見てきました。
友人のジュンさんに声をかけると、1時頃までなら時間が取れるとの事・・・
「岩がらみ」の公開はAM11時から12時までの1時間なので大丈夫ね

11時少し前に北鎌倉の駅で落ち合いました。
10日前に訪ねてイワタバコのお花を楽しんだ、縁切り寺としても有名な「東慶寺」・・・
門前のアジサイが色付き始めていていました。
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本堂の前はすでに大勢の人の列

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案内の女性が「アジサイに良く似ていますが、岩がらみはユキノシタ科のお花です。この一本の根から幹を伸ばし、岩全体に広がっているのです」と説明してくれました。
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本堂裏の崖一面に咲いている「岩がらみ」


それでも「去年の方がもっとたくさん咲いたんですよ。去年見た方は今年のお花が淋しく感じるかもしれません」とのことでした。
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本堂の廊下が一番せり出している所からアップを狙いましたが、標準レンズではこれが精一杯

慌てて300mmの望遠レンズに切り替えました。

マウスオン・クリックで三枚のお花の部分の画像をご覧下さい

白い装飾花の部分がどうしても上手く撮れません


お花の中心部には小型の両性花がたくさんあり、周辺には1枚の花弁状になった白色の萼を持つ装飾花があります。
両性花のつぼみは、5枚の花弁が合わさっていて、帽子のように見えます。
花が開くと同時に、この花弁は開くことなく脱落し、雄しべと雌しべが現れてきます。
雄しべの花糸は長さ4.5~6mm。
装飾花の花弁状のものは萼で、基部に退化した花の痕跡があるそうです。
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よく似た種にツルアジサイ(ゴトウヅル)があります。
装飾花が違うので、花が咲いていれば間違うことはないようですが、高木に登ったものでは双眼鏡がなければ判別しにくく、葉の形もよく似ているとか・・・
私は新潟県の「平標山」に登った時、その麓で「ツルアジサイ」を見ましたが、この「岩がらみ」はおそらく初めてだと思います。
案内の女性が「箱根の山の中にもあるようですよ」と言っていました。
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一回りして本堂正面に戻ると、脇の池の中にスイレンとコウホネが咲いていました。
マウスオンでご覧下さい

11時半を過ぎると人の列もなくなっていました。
ジュンさんが「イワタバコ」を見に行ったので、私はもう一度本堂の廊下を進み、カメラはやめて自分の目でシッカリと「岩がらみ」のお花を見て廻りました。
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柵から遠い、お茶室横のお庭に咲いていた「ハナショウブ」・・・
この日は望遠レンズを持ってきたので写してみました。
10日前よりも人出が倍以上も増えている鎌倉「東慶寺」
土日はさぞかし混み合うことでしょう。
「岩がらみ」見学を予定している方は早めの時間に来た方が良いかもしれませんね。
尚、この「岩がらみ」の特別公開は、14日の日曜日まで行なわれています。
時間限定で、平日は午前11時から12時、午後1時から2時までの二回。
土日は午後3時から4時までの一回のみです。