花と緑を追いかけて

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いっぱいの主婦の日記です

エジプト紀行15・ルクソールへ(その2)

2010年12月15日 | エジプト紀行

昨日一昨日と冷たい雨が降りましたが、今日15日は穏かな日和となりましたね。

午前中に、借りている菜園の「里芋」を掘り起こしました。
今年の4月にご近所仲間と岐阜の根尾谷の「薄墨サクラ」を見に行った時に買った「里芋」を
畑に10個ほど植えましたが、それが5~6倍に増えました

4月下旬に堆肥を混ぜて植えただけ、特に追肥もしないでほったらかしでしたが・・・
お正月料理にたくさん使えそうです
「子孫繁栄」の縁起物ですものね。


この所の暖かさで、早生の冬野菜は育ち過ぎのようです。
大根は時々ドキッとするような形のものが出現しますね。

「これはハー君のフグリのようなのが付いているから彼にやれ」と夫が笑います
おっと、品の良さを心がけているわがブログには相応しくない言葉

ところで昨日は父の91歳の誕生日でした。

去年は施設の応接間を借りて賑やかに「卒寿」のお祝いをしたものです。

昨日、父のいる施設の応接間の前を通ったとき、1年前の元気だった母の姿を思い出し、
ちょっと心が揺れました。

先週、厳しい状況から脱したといわれ、気分的にはホッとしていましたが
母はまたまた高熱が出て肺炎を疑われています。

ケースワーカーさんが転院先の「療養型病院」を探してくれていますが、
今はそれどころではないようで、年内はこのまま今の病院で点滴治療となりました。


         

前回から再開したエジプト紀行、ご興味のある方は引き続きご覧下さい。


「コム・オンボ神殿」の見学を終え、
次は80km北にある「エドフ」の町を目指します。

ナイル川に沿って北に走るバスの右窓の向うに鉄道が見えました


エジプトの鉄道は、カイロを中心に北のアレキサンドリア、そして南のルクソール経由
アスワンまでの1本が南北に貫いて走っています(赤い線)

外国人観光客は、カイロからの夜行寝台列車「ナイルエキスプレス号」
南部にやって来る人々も多いようですが・・・
外国人が利用できる列車はこのナイルエキスプレスと一部の特定列車のみだそうです。

カイロからルクソールまでが9時間、更にアスワンまでは3時間半を要するとか・・・
(青く囲った都市が、今回私たちのツァーが泊まって滞在した街です)


本線から支線が分かれて、貨物列車がたくさん走っていました。

一帯はサトウキビ畑が広がっています収穫したサトウキビをロバが運んでいる
トラックも列車もサトウキビが満載!エドフの近くに製糖工場があるようです

モモちゃんの話だと、エジプト人の砂糖の消費量は一人/一年間に20kg~30kg・・・
エジプトは、中東最大の砂糖消費国であり、消費量の約3分の1を海外より輸入しているそうです。

「エジプトの料理やデザートは油と砂糖が多いので太ります。糖尿病も増えています。」

「僕は1991年にカイロ大學文学部日本語学科を出て、日本の明治大學に2年、留学しました」
「TVでおしんを観て憧れ、日本には4年いました」
とモモちゃんが自分の事を語り出しました。

「東京について新宿から宿舎のある多摩センターまでタクシーに乗ったら、あまりの値段の高さに驚いた」
「地下鉄に乗りたくて改札を入ったら、皆電車に向って走って行くので逃げるドロボーかと思った」

「日本は寒くて雨が多く、地震もあるし、皆いつも忙しそう・・・」
「お料理もサッパリしていて量も少ないので痩せます」

「エジプトに戻ったらいつも晴れていて、
今でなくても良いというユックリな気持ちの毎日」

「太り出したら、時々日本に行って痩せてきます」

「それからビックリしたのが友人と諏訪湖のホテルに泊まった時・・・」
「突然大砲の音が鳴り響き、戦争が始まったのかと思ってベッドの下に隠れました。花火の音だった」

漫談のようなモモちゃんのお話でした。

この日は、菊丸さんはじめ、バス内のトイレを使う人が増え始めました。
皆さん、お腹の調子は大丈夫ですか~

「エドフ」の町

ルクソールとアスワンの中間に位置する「エドフ」は、かって上エジプトの州都として栄えました。

大勢の若者が動く車にしがみついている光景にはビックリ
この日は若い人々の姿が多く(それも男ばかり!)、とても賑わっていました。


町には観光馬車が列を成していて、ナイル川クルーズの西洋人観光客が大勢利用していました。
このエドフの町の中に「ホルス神殿」があります。

「ホルス神殿」

ハヤブサの姿をしたホルス神に捧げた神殿で、エジプト国内でも最も保存状態がよい遺跡の一つと言われています。

現在残るこの神殿は紀元前237年に着工され2世紀かけて完成した壮大なものです。


巨大な「塔門」はルクソールの「カナルック神殿」に次ぐ規模です。

幅79m、高さ36mの塔門には王がホルス神と妻のハトホル女神に
捕虜のいけにえを捧げている様子が彫られています。


門の入り口の両脇には一対の「ホルス神像」が立っています。


塔門を入ると32本の列柱に囲まれた広い中庭に出ます。
そして正面が第一列柱室、奥には至聖所があります。


この入り口にも「ホルス神像」が・・・
太陽と天空の神「ホルス」はエジプト航空のマークでもお馴染みですね。

柱頭にはパピルスをモチーフにした装飾がそれぞれ少しづつ違っていて面白い♪

モモちゃんの即興劇を混じえての講義が始まりますホルスはハヤブサの姿をした神
プトレマイオス朝の歴史とホルスのあだ討ちの物語が刻まれています

外国の神話の世界は中々覚えられませんが・・・
ホルスはオシリスとイシスの子で、父はその弟セトに殺されます。

物語はホルスの復讐物語へと進みます。

母イシスとホルスの母子の愛情物語は、アスワンの島に浮ぶ「イシス神殿」で見ることが出来ました。
その時お勉強した「神話」をもう一度復習しましょう・・・

ホルスの妻のハトホルは、古代エジプト神話の愛と幸運の女神ですね。


塔門の外側にある列柱

<
エドフの町の郊外でランチタイムです。
マウスオン・クリックで三枚の画像をご覧下さい

この日のお料理は「ファッタ」という家庭料理だそうですが・・・
何やら昔食べたケチャップライスに良く似ていますね。
横に添えられた硬いお肉は一体何のお肉でしょうか?

バスの中でお腹が痛い!と言ってトイレに駆け込んでいた、親しくなったツァー仲間の女性に
「大丈夫?」と話しかけると
「仲間からアジアを旅行する時に必ず持参する下痢止めの薬をもらって飲んだら、大分良くなったわ」
「どうも、ホテルの朝食でイチゴを食べたのが原因みたい」と・・・

ちなみにこの薬の名前をお仲間の方から聞きました。
中外薬品(株)の「下痢止め」というお薬だそうです。
早速、メモさせて戴きました



コメント (20)
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