鬱陶しい梅雨空が続いて、あまり外に出なかったのですっかり運動不足になっています。
無性に歩きたくなり、近くの「鎌倉」に行ってきました。
私が一人で気軽に散策できるのは家の近所の「舞岡公園」か「横浜の街」
そして「鎌倉」くらいしかありませんものね
おりしも「鎌倉」はアジサイの見頃の季節
6月20日の月曜日、時々雨が落ちるお天気なら人出も大したことがなかろうと・・・
江ノ電に乗り、「極楽寺駅」から「長谷駅」までを歩きましたが、
特にアジサイで有名な「成就院」での人混みは驚かされました。
「鎌倉」~「藤沢」間の全長10kmを、30分ちょっとで走る江ノ電は明治35年に開業。
山あり河あり、海あり、トンネルと路面あり…
100年以上を古都鎌倉と湘南藤沢・江の島の、古き時代と新しいモノが混在する街の中を
コトコトと走り続けています。
このレトロな雰囲気にフアンが多いのも頷けますね。
家々の軒先をスレスレに走ります | 全線単線で、駅でのすれ違いが楽しいですね。 |
鎌倉から四つ目の駅「極楽寺」で下車・・・ | 駅前ではもうアジサイが花盛りです。 |
駅のすぐ裏に「極楽寺」がありますが、この境内はすべて写真撮影禁止です。
鎌倉のお寺の殆んどが、三脚使用禁止ですが・・・
撮影マナーを守らないと、このお寺のように全面撮影禁止になりかねません。
皆さん、気をつけましょうね。
アジサイ寺「成就院」
5分歩けば最初の目的地、アジサイで有名な「成就院」ですが・・・
着いたのは丁度12時頃、
小さなお寺ですから、人が多くて進まない
成就院には煩悩の数と同じ108の石段と、
その脇に般若心経の文字数と同じ262株のアジサイが咲き誇っています。
ようやく山門まで登ると大勢の人だかりです。
ここからアジサイ越しに見る由比ガ浜と材木座海岸の風景が一押しなのですが、
この大勢の人々の姿にはちょっと興醒めですね。
その上、海をクッキリさせるとアジサイが暗くなる
アジサイを明るく写すと「海」がとんで見えなくなる
光の関係なのでしょうか?、それとも被写界深度の問題
私のカメラの腕ではとても難しいです
「山門」も人が多すぎて写真が撮れませんでしたが、
このお寺の由来はこちらをご覧下さい
弘法大師ゆかりのお寺で、ご本尊は「不動明王」・・・
そして縁結びのお寺として有名のようです。
不動明王の像が建っている場所はパワースポット | 清楚なナツツバキの花が咲いていました。 |
スミダノハナビなど、様々なお花が見られます | こちらはウズアジサイ・・・ |
平日だというのに、若者の姿がとても多い感じです。
鎌倉と言う「ブランド」と「縁結びの神様」というのが、若者を惹きつけるのでしょうか・・・?
花鳥風月を愛でる心は、古来より日本人の心の中にDNAとして組み込まれているに違いありませんね。
北鎌倉の「明月院」がブルー1色のヒメアジサイが多いのですが
こちらは色とりどりの「西洋アジサイ」が圧倒的に多く咲いています。
そんな中で見られる「ガクアジサイ」や「ヤマアジサイ」が可愛いですね。
アジサイやハナショウブなどは去年行った、この近くの「長谷寺」の方が規模の点ではお薦めです。
見どころがいっぱいの長谷寺をご覧下さい。
ただし「成就院」は無料ですが「長谷寺」は拝観料300円かかったような・・・?
「極楽坂切り通し」
成就院の階段を下るとこの様な「石碑」が建っています。
ここには「極楽坂」と記されていますね。
以前も記しましたが、鎌倉は三方を山に囲まれ、一方は海に面した「天然の要塞」です。
敵からの攻撃を守る点においては非常に好都合だったのですが
物流を含めての出入りが大変不便でした。
そのために山を掘削し、外部との往来が出来るようにしたのが「切通し」で、
鎌倉には七つの切通しがあります。
この「極楽坂」は、私が最近意識して歩いている「鎌倉七口・切り通し」の一つです。
片瀬、腰越、七里ヶ浜から、甘縄と呼ばれた現在の長谷に抜ける切通しは1259(正元元)年に開通され
鎌倉時代は現在の道より高い位置にあり、成就院の門前を通っていましたが、
江戸時代以降に掘り下げ幅を広げたそうです。
今では車も通る主要道路ですが、昔も京都と鎌倉を結ぶ主要道だったようですね。
この切り通しを歩いてから、私は「アジサイと走る江ノ電」の撮影スポットのある「御霊神社」に向いました。