花と緑を追いかけて

山を愛し、花を愛し、旅と
映画とパソコンと、好奇心も
いっぱいの主婦の日記です

「松田山」・緑の風自然遊歩道を歩く

2016年04月09日 | ハイキング・散策
一昨日(7日)の風雨で、桜の見頃も終わりです。

前日の6日に我が家から歩いて20分の「舞岡自然公園」に、カメラを抱えて行ってきましたが
イマイチ太陽の光が弱くて、青空の広がりが少なかった

桜は満開でしたが、気に入った画像は撮れませんでした。

今年の桜は開花から満開までが長~く待たされましたね。
見頃となった時にはお天気が悪くて、お花見のタイミングを逸した感じです

ただ・・・
街の桜は終わっても、関東周辺の山の桜はまだまだ見られますから
花追い人は忙しい季節が続きます。

4月3日(日)・新松田からバスに乗り「みどりの風自然歩道」を歩く

”丹沢の鍋割山を背にしてなだらかな「みどりの風自然歩道」を歩き
「最明寺史跡公園」を目指します。
運が良ければ富士山が、桜とレンギョウを前座にして見えます”

ワンゲルの会から先月末にこんなご案内を頂きました。これは是非行きたい


小田急「新松田駅」に8時50分集合、参加者は男性3人・女性6人の計9人
9時5分発の「寄(やどりぎ)」行きのバスに乗って20分、「田代向バス停」で降り
リーダーに導かれ、標識の「みどりの風自然遊歩道」を行きます。

芽吹きだした木々の中にピンクの桜が混じり、山里は春の風情ですが・・・

残念ながら枝垂れ桜はまだ蕾山道を2時間かけて「最明寺史跡公園」を目指します


前日の天気予報はで、傘マークなどはなかったのに・・・
この日朝起きてみたら雨が降っていました

大船に住むリーダーにTELして聞いたら、迷っているようでしたが
5分後に「決行!、濡れるかも知れないのでトレッキングシューズを履いてきてね」とのお返事。

傘をさしながら山道を行きます。「高松山」への分岐で一休み・・・


分岐から先は本格的な山道となり、結構な登りが続きます。

霧に包まれ幻想的な風景の中足元には「トリカブト」の葉があちこちに・・・


「トリカブトの葉は二輪草の葉によく似ているから注意しなきゃね」とリーダー
言われてみればソックリ

7~8年前の今の季節に、夫と五日市にある「黒茶屋」という会席料理屋さんで頂いた
お吸い物に「二輪草」が入っていた・・・

二輪草は食べられるけど、トリカブトは毒草だから要注意ね。


アブラチャンの黄色い花弁が落ちる登山道を行くと、突然視界が開けて
松田山頂上の「展望台」に出ました。
バスを降りてから2時間半、12時近くになっていました。

富士山は見えなかったけど、一面に広がる雲海が印象的・・・


左側の山が「矢倉岳」です。
山仲間と2回登りましたね~

富士山が目の前に見える良い山でしたこちらです。
帰路「松田山の河津桜」を見た思い出の山ですね

「最明寺史跡公園」

リーダーがファックスで送ってくれた案内書には
「最明寺史跡公園ではソメイヨシノ・大島さくら・紅枝垂れ・ウコン桜・花桃・菊桃が咲き乱れ
山肌をベルト状に群生しているレンギョウが彩る黄金色の色彩が楽しみです」と書かれていました。


頂上付近のソメイヨシノはまだ殆ど咲いていませんでしたが・・・
色鮮やかなレンギョウの間を下っていきます


白やピンクの花々に囲まれた池が見えてきました


人里離れた松田山山頂付近、海抜550mの地に広がる静謐な公園です。
池の周りは桜の木に囲まれ、水面を草花や樹木が彩ります。


桜を眺めながら、早速ベンチで「昼食タイム」


幸い雨も上がって良い気持ち・・・
食後皆で池の周りをひと回りしました。

たくさんの種類の桜が咲いていましたが、紅枝垂れだけはまだ蕾でした。
あれから一週間、この週末辺りは咲きだしているでしょうか・・・?


池の近くの石段をのぼると護摩堂跡と最明寺の由来を記した石碑があります。

承久3年、この地に浄蓮上人(源延)が夢のお告げをうけて
金銅の仏像を安置したのが西明寺(最明寺)の始まりとか。
一時は興隆を極めた寺も戦乱にあって衰え、現在の大井町金子に移されました。

池の周りのモミジが芽吹きだし護摩堂跡には白い椿がたくさん咲いていた


歩くと風や空気の移ろいを知り、目にする花々に季節の変わり目が実感できますね。


池の反対側から撮った風景・・・
この日、デジイチを持って行かなかったのが悔やまれました。
この池への映り込みは大きなカメラで撮りたかったです

右手の斜面の建物は「登り窯」
今から1200年位前(奈良時代)の屋根瓦を焼いた松田町庶子にあった、からさわののぼり窯です。
昭和43年東名高速道路新設工事の際発見され、この公園に移されました。

ここから先は舗装された林道を1時間半歩いて下り「新松田駅」に出ます。

4月17日までの土日には新松田から無料の送迎バスも出ていますから(要予約!)詳しい情報はこちらです
この美しい風景をご覧になりたい方は是非お天気の良い時に訪ねて下さいね。


雨が降ったりやんだりする中、時々車の通るコンクリートの林道を1時間以上歩いて下ると
河津桜で有名な西平畑公園の駐車場に出ました。

「こんな風景初めてだよ」と、60年以上も山歩きをしているリーダーが呟きました。
麓の松田町全体が霧に包まれていました。

右手の山が雲海に浮かぶ島のよう・・・
あそこにお城が建っていたら、まさに今人気の「竹田城」ね~

お天気の悪い日の山歩きも、まんざら捨てたものではありません。
この日は今まで見たことがないような、幽玄な風景が楽しめました

葉桜になった河津桜の下を歩いて20分、ようやく松田駅に着きました。


こちらが今回歩いた「松田山・みどりの風自然遊歩道」の案内地図
私たちはこの反対周りを歩きました。

新松田発9時5分のバスに乗り、歩いて新松田にたどり着いたのは15時15分。
時々傘をさしましたが、気持ちの良いハイキングが楽しめた一日でした



コメント (22)
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