
あざみの種類の中で一番大きい「フジあざみ」を見てきました


富士山周辺でたくさん見られる固有種です。
5㎝~10㎝の紅紫色のお花はみな下を向いていて、歩きながらの撮影は難しかったのですが
小さなコンデジでも辛うじて撮れた画像をUPします。
富士山須走口五合目から「小富士」へ(9月9日)
久しぶりにワンゲルの会の催しに参加しました。
真夏のアルプス縦走はとても着いていけず、近場の低山は暑い中登る気がしなくて・・・
この夏はもっぱらもう一つの趣味の、写真の方に出かけていました。
”ハイシーズンが過ぎて落ち着いた富士山須走口五合目より小富士三角点を踏み、更に下って
昔見た西部劇のシーンを彷彿させる絶景を見に行きます”
という誘い文に惹かれて、この日は月に一回のカメラ教室でしたが、そちらは休んで
10時15分集合の御殿場駅に向かいました。

「歩く時間は2時間少々、下る一方の散策だと思って下さい」とのリーダーの説明

地図には載っていない点々で記された道を行くようです。
参加者は12名、JRの御殿場駅から、富士山須走口五合目直行便のバスに乗りました。

およそ40分で富士山須走口五合目に到着です。
気温は15度でとても涼しい~、半袖Tシャツの上に長袖シャツを着ました。
自宅を出た時は晴れていました



まず東富士山荘できのこそばorきのこうどんの昼食です(1100円)

「ここのキノコの量は普通のそば屋の倍以上だよ」と、行きの電車で一緒になった
リーダーのお話に嘘はありませんでしたわ。
数えきれない種類の大きなキノコがタップリと入っていました


食後にはリーダーの顔で?、コーヒーと富士山の形の羊羹も付きました。
もしかして今回はグルメ観光旅


これから歩き出すので諦めましたが、これだけキノコが入って一袋1000円だそうです。
「登山道にもたくさんのキノコが生えているけど、食べられるキノコかどうかは半々・・・」
「ここに戻ってくるようだったら選別しますよ」と、山小屋のお兄ちゃんに言われましたが
下った先の旧馬返しでバスに乗り、御殿場に戻るので無理


富士山頂上を目指す(外人さんが多い)ルートの右側の道を入ります。
古御嶽神社の遊歩道は鬱蒼とした森林地で、富士山東裾野の側火山の小富士まで30分
往復1時間のハイキングコースが楽しめます

コメツガやダケカンバの樹林の中にはあちこちにキノコが見られ、絶好の自然観察コースですね。。
キノコ狩りの人の姿もありました。

やがて視界が開けて標高1979mの「小富士」です。
砂礫の向こうの高台には何やら「団体様ご一行」の姿が・・・


小さな祠がありました。
20人位の謎の集団が富士山頂上を背にして座り、何やら唱えながらお祈りしている姿は異様でした。
日本人かどうかも解りませんでした。

晴れていれば富士山の頂上がドカン


辛うじて、眼下の樹海と河口湖大橋が見えました。
時々雲が流れてギザギザの吉田口登山道も見えましたが、富士山は隠れたままでした




こんな厳しい環境の中で「フジアザミ」が咲いていました。
三等三角点は少し下がった所にあります。

風と霧の強い中、そろそろ終わりのオンタデが揺れていました。
このコースはガスの時には特に迷いやすく、雪どけの時には崩落も激しく地図には載っていません。


この赤い実はコケモモ、紫のお花はモメンズル(山小屋さんありがとうございます)

膝にブレーキをかけながら、滑りやすい砂礫の下りをずんずん進むと樹林地帯に入りました。
カラ松が秋色に感じられます。
ここで休憩タイム・・・
キューリの塩漬けや栗の渋皮煮などが回ってきます。美味しい



白い穂のようなお花は「テンニンソウ(天人草)」と、山野草に詳しいブログ仲間の山小屋氏が教えてくれました。
辺り一面に群生で咲いていました。
紫のお花は毒のある「トリカブト」

「結構な標高差を降りてきたはずだよ」と山小屋さんが言います。
ズルズルの火山砂礫の下りを1時間半以上も歩いてきましたから、膝が重くなりつつありました。
「散策にしてはキツイコースだわ」とどなたかが呟きました。
4~5日前に北アルプスを縦走してきたばかりの山小屋さんはケロッとしていて、信じられない強靭さです。


林の中には秋のお花が咲いていました。フジあざみ以外にも、小さな優しい「アズマヤマアザミ」が

日本のグランドキャニオンから、「あざみライン・馬返しのバス停」に

突然深い谷に出ました。
富士山の噴火の時にできた断層が、グランドキャニオンに似ているのでしょう。
圧巻です




フジあざみの群落と断層が絵になります。
私は一眼レフカメラをザックの中から取り出そうとしましたが、
リーダーが「バスの時間がギリギリだから急いで~




2時10分に富士あざみラインの自動車道路に出ました。2時40分のバスには十分間に合います。
2時間10分かけて標高1366mの馬返しバス停に着きました。標高差は619m・・・
久しぶりの山歩きで、膝上の筋肉が少々疲れました。

かつて馬返しと呼ばれていたこの場所から、須走口の5合目まで登ることができました。
但し今では通行禁止となっています。
今回歩いた小富士からグランドキャニオンへのコースはこの旧登山道ではありません。
道しるべは一切ありませんので、経験者と行く事をお勧めします。
バスに乗り、3時過ぎに御殿場駅に戻ってきました。、
有志だけで中華料理のお店で懇親会

富士山の山小屋も半分が9月11日で営業終了と聞きました。
私たちが利用した直行バスも11日以後は便数がほとんどなくなるとか・・
街はまだまだ蒸し暑い日々ですが、山はもう秋も深まり冬支度のようですね。
先日のOCNのメンテナンス以後、画像の縁取り用のタグが使えなくなりました。
マイブログ作りに不便で、ガックリです。