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タマムシ

2021-08-14 | 虫類


翅の美しさで人気抜群のタマムシ
体表は全て金属光沢を持ち、1対の赤いラインがある、玉のような美しさを持つ虫の意味
この前翅の色は鳥に対する警戒色で、キラキラと光ることで鳥を怯えさせる効果がある

ウジ虫型の幼虫で越冬して、蛹を経て、成虫は6~8月に見られる
幼虫は朽ち木などを食べて育つ
成虫はエノキやケヤキ サクラ類などの葉を食べる
夏の陽を浴びてきらきら光って、高い梢をとびまわる
大きさは35mmほど

有名なのは、奈良法隆寺の厨子(仏像などを収める屋根付きの入れ物)で、装飾にタマムシの前翅が張られているので、玉虫厨子として知られている
これに貼られたタマムシの前翅の数は、9083枚と言う
年月が経ち翅が痛んで輝きが無くなったので、1960年に模造されたがその時は5348匹のタマムシを使い美しく蘇った