ツバキに似ているチャノキの花が咲いた
名前は漢名の茶を音読みにしたもの
ツバキ科の常緑低木、幹は株立ち状で高さ2mほどになる
中国西南部、ベトナムからインド周辺が原産
日本には奈良時代に中国からはいり、初めは薬用として利用されたが、鎌倉時代に栄西が中国から種を持ち帰り、栽培と喫茶の習慣が広がった
葉は互生し、葉身は5~9cm程の楕円形
薄い革質で表面は光沢があり、先端は鈍く基部はクサビ形、縁には波状の細かい鋸歯がある
花は10~11月、枝先の葉腋に3cm程の白い花が下向きに咲く
花弁は5~7個、ほぼ円形で先が凹む
雄しべは10mmほどで多数あり、基部でわずかに合着する
雌しべは1個、花柱は上部で3裂する
果実は蒴果、2cm程のほぼ球形で、浅い溝が3個有り熟すと3裂する
中の種子は1.5cm程のほぼ球形で、各室にそれぞれ1~2個入っている
低木性で葉が小さいシネンシス系と、高木生で葉の大きいアッサムという2変種があり、シネンシスは緑茶用、アッサムは紅茶用に利用されている
色々な成分が含まれており、薬効もある
緑茶、陳皮、山椒を配合したものを煎じて飲むと風邪 頭痛に良く効き、緑茶の粉末と乾燥したショウガ粉末を等分に混ぜたものを白湯で飲むと下痢に効く