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スッポンタケ

2021-11-29 | キノコ


昨日アップしたカニノツメと同じ腹菌類のキノコ
腹菌類は胞子を作る基本体(クレバ)を袋(腹)に入れているキノコ
スッポンタケは胞子が成熟すると、胞子を傘につけて袋からにょっきり出てくる

初夏から秋にかけて竹やぶや林縁部に発生し普通に群生する中型菌
幼菌は白色球形で、基部には白色の根状菌糸束がある
幼菌の断面はゼラチン質の部分が多く、全体に柔らかい

成熟してくると裂開し、頂部から傘を持つ托が伸びて来る
傘は長円錐形で、表面には隆起した網目があり、頂部はリング状に開口して托とつながる
網目に粘液状の胞子(クレバ)が付き、匂いは果実臭的とも言い悪臭ともいう
匂いでハエなどの虫を呼びよせ、胞子を運んでもらう
托は円筒形で下方に太まり中空、スポンジ状で色は白く表面に細かい凹凸がある 肉は脆く泡状

クレバを洗い落として、柄の部分を酢の物や炒め物にして食べる
シャリシャリした食感で、キク科の花や蜂蜜の臭いを感じることもあるそうだ