知床半島の付け根付近を流れる斜里川に、
『さくらの滝』と呼ばれる名所がある。
私はまだ行ったことがないが、
「熊が出没する恐れがあるので注意するように」
と、観光案内にはある。
この滝は、平成14年に一般公募によって命名されたが、
春には桜が咲き、
6月から8月にかけてサクラマスが
3、4メートルの高さの滝を越えるため
ジャンプを見せてくれることからついた名だとか。
サクラマスは、渓流の女王と言われるヤマメが海に下り、
30㎝から70㎝位に大きく成長して
生まれ故郷の川に戻ってくるもので、
『さくらの滝』のような大きな滝をジャンプするのは、
世界的にも珍しいのだそうだ。
時々、家内と一緒にスーパーに出向くが、
その折りにサクラマスを半身にしたものが並んでおり、
地元の方はともかく、私には大変物珍しく、しばらく足を止めた程だったが、
日本海と北日本の河川でその遡上が見られるようだ。
『さくらの滝』には例年約3000匹が遡上するのだが、
力強さとタイミング、それに運を味方につけ、
滝越えに成功するのはわずか1割程度だと聞いた。
私は、この成功率に何よりもまず驚いた。
そして、遠慮なく流れ落ちる大滝に
果敢に挑戦し続けるサクラマスの生きざまに、
せつなさと共に、
なんとしても諦めずに生き抜こうとするその強さに惹かれた。
よく夢は持ち続ければ叶うと言う。
しかし、『さくらの滝』に挑む多くのサクラマスにそれは通用しない。
それが、偽りのない自然界の姿なんだと思う。
自然界の厳しい掟のようなもの、
それはこの地に移り住んで、たびたび教えられる。
サクラマスのチャレンジ、私は、また励まされている。
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伊達市内を流れる気門別川
『さくらの滝』と呼ばれる名所がある。
私はまだ行ったことがないが、
「熊が出没する恐れがあるので注意するように」
と、観光案内にはある。
この滝は、平成14年に一般公募によって命名されたが、
春には桜が咲き、
6月から8月にかけてサクラマスが
3、4メートルの高さの滝を越えるため
ジャンプを見せてくれることからついた名だとか。
サクラマスは、渓流の女王と言われるヤマメが海に下り、
30㎝から70㎝位に大きく成長して
生まれ故郷の川に戻ってくるもので、
『さくらの滝』のような大きな滝をジャンプするのは、
世界的にも珍しいのだそうだ。
時々、家内と一緒にスーパーに出向くが、
その折りにサクラマスを半身にしたものが並んでおり、
地元の方はともかく、私には大変物珍しく、しばらく足を止めた程だったが、
日本海と北日本の河川でその遡上が見られるようだ。
『さくらの滝』には例年約3000匹が遡上するのだが、
力強さとタイミング、それに運を味方につけ、
滝越えに成功するのはわずか1割程度だと聞いた。
私は、この成功率に何よりもまず驚いた。
そして、遠慮なく流れ落ちる大滝に
果敢に挑戦し続けるサクラマスの生きざまに、
せつなさと共に、
なんとしても諦めずに生き抜こうとするその強さに惹かれた。
よく夢は持ち続ければ叶うと言う。
しかし、『さくらの滝』に挑む多くのサクラマスにそれは通用しない。
それが、偽りのない自然界の姿なんだと思う。
自然界の厳しい掟のようなもの、
それはこの地に移り住んで、たびたび教えられる。
サクラマスのチャレンジ、私は、また励まされている。
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伊達市内を流れる気門別川