ジューンベリーに忘れ物

シンボルツリーはジューンベリー
どこかに沢山の忘れ物をしてきた気がして

託 さ れ た 願 い に 

2021-08-28 12:28:59 | 思い
 ① 21日の朝日新聞『天声人語』は、
「吉沢久子、27歳の空襲日記」から記述していた。
 一部を転記する。

 『・・・神田駅のホームから見ると、
何もなくなってしまった焼け野原がひろがる
 ▼吉沢は周囲の人の話を聞いて、・・記す。
「為政者への不信、不満は、
すでにそれを通りこしたのではないかと思われる」。
 首都爆撃を防げない指導者達への強い不信感である
▼76年前の現実をどうしてもコロナ禍と重ねてしまう。
 「緊急事態宣言慣れ」のところをデルタ株が襲った。
空襲を防ぐ手立ての乏しさもコロナ対策とだぶる。・・・』

 一読して、背筋が寒くなった。
遂に北海道も再び『緊急事態宣言』下になった。
 しかし、当地での措置は、前回からなに一つ変わらない。
『防ぐ手立ての乏しさ』に不安を感じる声が、
各地に充満しているように思う。

 先日、総理大臣が語った
「明かりははっきり見え始めています」の言葉に、
胸をなで下ろした国民は、どれだけいただろうか。

 それよりも、
「3密を避け、しっかりと手を洗い、換気し、ワクチンを打っても、
それでも、このコロナとの闘いはまだまだ続きます。
 これからも政府は医療体制の拡充など手を尽くしてまいります。
みなさん、頑張りましょう。」 
 私なら、こんなメッセージの方が、ずうっと力になる。
 
 ② 1ヶ月前のことだ。
地域で、毎朝子どもの登校見守りボランティアをされている方が、
訪ねてこられた。

 「千葉で下校時の小学生5人が、
トラックに巻き込まれる交通事故がありました。
 それで通学路の安全点検が各地で行われています。
私たちボランティアからは、
通学路の3カ所に横断歩道や道路標識を設置してほしいと思いまして、
自治会にもお力添えをと、お願いに伺いました」。

 A4紙1枚に、箇条書きした要望書を持参し、
私より年輩の方から丁寧に頭を下げられた。
 恐縮すると共に、私なりに努力することを約束した。

 そこで、先日、自治会役員の会議があり、
その経過を説明し、提案をした。
 自治会からも各関係機関に働きかけることに異論はなかった。

 言い出しっぺは私である。
だから、私がその担当になった。
 そして、過去の経験や他地域での同様の取り組みについて、
何人かの役員からアドバイス的な発言があった。

 その1つが・・・。
「設置を要望する横断歩道を何人の子どもが利用し、
交通量がどれだけか。
 それをできるだけ詳しく調べ、
それを盛り込んで要望しないと、行政は動かないよ」だ。

 何かが違うと思った。
通学路と指定した交差点に横断歩道がないのだ。
 それを危惧して、ボランティアが安全横断に手を貸している。
その実情を伝え、設置を要望する。
 その後、行政は利用頻度、交通量を調査し、
設置を判断するのではないだろうか。

 「殿様商売」「親方日の丸」など、
使い古された言葉を思い出した。
 今も、そんな風潮が当地にあるとしたら、切ない。

 ③ 15年以上も前になる。
校長をしていた私の小学校に、
筋ジストロフィー症の1年生が入学した。
 (本ブログ15/12/11『医療の進歩を信じ』参照)

 徐々に歩行が難しくなり、
2年生の後半には、車いすを利用するようになった。
 教室は、2階だった。
学校には、エレベーターがなかった。

 まだ体が小さい。
お母さんや職員が、おんぶして2階まで昇り下りした。 
 しかし、先々を考え、
私は教育委員会へエレベーターの設置を求めた。

 教委でその要望の担当になったUさんが、
早々業者と一緒に学校へ来た。
 数日後、Uさんは暗い顔でやってきた。
「校舎の構造上、エレベーターの増設が無理なんです」。

 その後も、別の業者をつれて、何度も学校に来た。
答えは同じだった。
 「昇り下りをおんぶにたよっても、
もうすぐできなくなります」。
 困り顔のUさんに、そう言うしか・・・。
私にも解決策がなかった。

 でも、私の胸の内をUさんに語った。
「隣の小学校には、エレベーターがあります。
 バリアフリー化され、車いすで校舎内はどこでも行けます。
でも、転校など私は絶対にさせません。

 周りの子はドンドンできることが増えていきます。
なのに、あの子はドンドンできないことが増えているんです。
 歩くことも走ることもできなくなりました。

 だけど、毎日笑顔で学校に来ます。
そして、楽しそうにみんなと教室で過ごしています。
 これ以上、辛い思いなどさせていい訳がないでしょう」。

 ハンカチを片手に、Uさんは区役所に帰っていった。
それから2週間以上が過ぎ、
思いのほか明るい顔で、校長室へ来た。

 「座ったまま階段の昇り下りができる電動椅子がありました。
それも、子どもサイズのものが・・・。
 大人1人の介助があれば、いいんです」。

 Uさんは続けた。
「2階でも、3階でも4階でも行けます。
 ずっとこの学校に居れます。
リース料金の予算化もできました」。

 1,2ヶ月が過ぎてからだったろうか。
その電動椅子が搬入された。
 軽量で操作も簡単だった。
しばらくは、職員さんがそれを操作することになった。
 
 「これ、ドイツ製なんです。
日本ではじめて導入しました。
 いろいろ調べて、見つけました」。
Uさんに、ただただ頭が下がった。

 ④ コロナへの対応について、
1年前からよく都内S区の取り組みが報道されている。

 つい先日も、ワクチン接種が早く、
その上23区で唯一、コロナの重症患者が、
一人もいない区として特集されていた。

 「現行法でも、いろいろ工夫すればできることがある。
それを証明する取り組みを、この区ではしているんですね。」
 キャスターのコメントを聞きながら、
Uさんの顔を思い出した。

 年齢からするとまだまだ現職だと思う。
Uさんのことだ。
 きっと、託された願いに応えようと、
S区の一角で知恵を絞っているに違いない。




    活気づく カボチャ畑       
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「お裾分け!」あれこれ

2021-08-21 12:04:47 | 北の湘南・伊達
 ▼オリンピックの最中、
各地の猛暑に負けず、当地も珍しく暑い日が続いた。

 我が家にはエアコンがない。
だから、もう骨董品と言ってもいい扇風機に、
涼を求めた。
 でも、2,3日おきに朝ランは続けた

 前日からの暑さで寝苦しいまま朝を迎えた。
なので、いつもより早い時間に5キロを走り始める。

 街中を走っていると、
いつになく、早朝から花壇の手入れをしている方を何人も見かけた。
 「こんな早い時間に・・」と驚くと共に、
男女を問わず、皆、麦わら帽子をかぶっていた。
 「暑さしのぎだろう!」と、思いつつも、
共通点につい笑みが込み上げた。

 やがて、家庭菜園程度の畑が続く通りへ進む。
ここでも、朝の早い時間に農作業をする方が何人もいた。
 やはりどの人も頭には麦わら帽子があった。

 年に数日だけの暑さだ。
それを警戒して、「麦わら帽子で早朝に一仕事を済まそう」。
 それが、ここでは定番なのかも・・・。
また、新しいことに気づいた。

 ▼ さて、当地に移り住んだ10年前の夏だ。
花壇の雑草を抜いていると、
顔馴染みになったばかりのご近所さんが、
通りがかりに話しかけてきた。

 その時、こう訊かれた。
「そうだ。ねえ、きゅうりどうしている?
買ってるの?」。
 唐突な質問で、返事に困っていると、
「今、知り合いからもらってきたの。
少しあげるね。」
 その方は、手提げ鞄からきゅうりを3本取り出し、
呆然としている私に、
「いいの。遠慮しないで・・。どうぞ」と、差し出した。

 これが、最初の「お裾分け」だった。
以来、知り合いが増えるのと同じように、
「お裾分け」も、増えた。
 特に、春から夏にかけて、ひんぱんに頂く。

 ▼ 花壇とお隣の駐車スペースとの間に、
畳を3,4枚縦に並べた程度の広さに雑草が茂っていた。

 昨年、そこを掘り返し、お隣さんが家庭菜園にした。
トマトやきゅうり、インゲン、ピーマンなどが、
苗からスクスクと大きくなり、実をつけたようだった。

 今春も、そこで土いじりをする奥さんの姿があった。
見ると、昨年とは違う苗もいくつかあった。
 我が家の花壇と競うように、次第に緑が増していった。

 そして、6月の朝だった。
玄関のチャイムがなった。
 レジ袋にレタスを2つ入れたお隣の奥さんだった。
「何とか、ここまでできたので・・・」

 早々、家内の得意料理であるレタスと
トマト、ウインナーの入ったスープが、
翌朝の食卓を飾った。
 あの小さな畑から収穫したものとは、
どうしても思えなかった。
 レタスのシャキシャキ感が・・・。
「これは、美味しい!」。

 ▼ 広い畑に、ジャガイモの花が一斉に咲くのは、
6月の終わり頃だ。
 その時期が過ぎてまもなくすると、
毎年、段ボール箱に山盛りのジャガイモを、
白の乗用車で届けてくれる方がいる。
 親戚の農家さんの畑でできた『早堀のジャガイモ』だと言う。

 確かに貴重で、味もいい。
しかし、2人暮らしには、量が多い。
 そのままにしておくと、芽がでてきそうで、心配になる。
だからと、毎日ジャガイモを使った料理と言っても・・・。
 だが、今年は、「大丈夫だ!」。

 お正月が過ぎてからのことだ。
一緒に自治会役員をしている方を訪ねると、
帰りに「うちで作ったいも餅だけど、食べてみて」と、
冷凍の筒状かたまりを頂いた。

 馴染みのない食べ物だったので、
その場で食べ方まで教えてもらった。
 そして、「ジャガイモを沢山もらった時に作って、
こうして取っておくといいよ」と教えてくれた。

 冷凍庫から取り出し、
丸餅のような大きさにして熱を通す。
 それを砂糖醤油につけて食す。
いくつでも食べられる。
 中々の美味だ。

 今年は、冷凍保存のいも餅が
何本も我が家の冷蔵庫にある。
  
 ▼ 夏が近づき、店頭にスイカが並んだ。
メロンや桃、ときにはプラムに手がのびるが、
2人暮らしにスイカは、大きすぎる。
  
 それでもある日、手頃な価格の小玉スイカに手が伸びた。
適当に冷やしてから、
4分の1をスプーンですくって食べた。

 期待は裏切られた。
確かにスイカらしい食感とみずみずしさはあった。
 しかし、甘みが少ない。
「矢っ張り値段通り、それに小玉だし・・」
と、納得した。
 そして、「これで今年のスイカは終わりでいい」とも。

 そんな矢先だった。
「去年はうまくできなかったけど、
今年は、何とかできたので・・・。
 主人からです」。
買い求めたものと同程度の小玉スイカを、
パークゴルフ仲間の奥さんが届けてくれた。

 売り物であの程度。
だから、家庭菜園の小玉に期待できなかった。
 でも、折角の「お裾分け」だ。
丁寧にお礼を言った。

 再び適当に冷やしてから、
4分の1をスプーンですくった。
 ところがだった。
あの食感と一緒に、スイカの甘さが、
口いっぱいに広がった。
 「これは、美味い!」
家庭菜園スイカの完勝だ。

 翌日にと残した分が待ちきれず、
お風呂上がりの夜食にしてしまった。

 ▼ 九州をはじめ西日本から、
洪水の惨状が届く頃から、
当地は急に秋のような気温になった。

 そんな朝、家内を誘い5キロの朝ラン。
涼しさもあり、2人とも無事に完走。

 クールダウンのストレッチをして、
玄関に戻ると、ドアノブにレジ袋が下がっていた。

 確か6月にも同じことがあった。
その時は、袋に春キャベツが1個入っていた。

 「今回はなんだろう」と、二人で袋を覗いた。
まだ温かさが残っている茹でたトウキビ(とうもろこし)が、
2本だった。
 
 置き手紙もメモもない。
でも、朝のドアノブにレジ袋を提げていく方の
見当はついていた。

 それにしても、
「茹でたものを置いていくなんて・・」。
 少し驚きながら、家内がお礼の電話をする。

 「茹でた方が、すぐ食べてもらえるから」。
受話器の向こうで、聞き慣れた奥さんの声が、
私のところまで届いた。




  野原に咲く待宵草 ~一夜限りの花だとか
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連 載 再 開 ~ 今まで以上に

2021-08-07 12:14:26 | 思い
 確か2月のはじめだった。
『連載を終了するわけではなく、
あくまでも「一時休載」です』との予告があった。

 そして、翌日から、朝日新聞の朝刊から、
鷲田清一さんの『折々のことば』が消えた。

 毎朝、同紙の『天声人語』と共に、その小欄を愛読していた。
それだけに、朝のリズムが1つ奪われた気持ちになった。

 空いた穴を惜しんでいても、仕方ない。 
同世代の鷲田先生が、深刻な病気などではなく、
いつか再び紙面に登場することを願うことにした。

 そして、5か月が過ぎた6月30日。
紙面には、「明日から連載再開」の文字があった。
 暗いニュースの最中、珍しく嬉しい知らせだった。

 そして、翌日。
休載など無かったかのように、いつも通りに、
小さなコラム欄に、鷲田先生が厳選した「折々のことば」があった。

 その日からは毎朝、今まで以上に熱く、
必ず3回は熟読することにした。
 時に、私には咀嚼が難しいものもあるが、
哲学者からのアドバイスに、日々のエネルギーを頂いている。

 7月の掲載から、私の想いと共に、
琴線に触れたものを転記する。


 ① 7月23日掲載
  人はその行動によってのみならず、行動せぬ
  ことによっても他人に対して害悪を与えうる
         ジョン・スチュアート・ミル
    明白な不正や差別を目にしつつも、その
   兆しに気づいても、声を上げずにいること
   が結果としてそれらを後押しし、より大き
   な災禍を招くという例を、私たちはこれま
   で何度も目にしてきた。個人にあっても、
   したことよりもしなかったことへの後悔、
   してもらったことよりしてもらえなかった
   ことへの怨念の方が、傷は深い。19世紀英
   国の哲学者『自由論』(早坂忠訳)から。

 ※学級内でくり返し上履きを隠すいじめがあった。
臨時の保護者会を行った。
 「隠している子が誰か、それくらい分からないのですか」。
保護者から強い声が飛んだ。

 当時教頭だった私は、こう説明した。
「誰が隠しているか、全く気づいていない子がいます。
でも、中には気づいているけど、
気づいてないふりをいている子もいるんです。
 そこが、いじめ問題の難しさ、根の深さなのです。」

 『折々のことば』が上げた「行動せぬことによっても・・・
害悪を与えうる」は、いじめに限ったことではない。

 こんなことも・・・・。
日中の暑い最中、
「うちの庭でできた野菜、食べてもらってもいい」。
 ご主人の運転する車で、
奥さんが大きな袋にいっぱいの夏野菜を届けてくれた。

 私はオリンピックのテレビ観戦で、
家内だけが玄関でお礼をいい、
その後、ご主人が待つ車まで行って、頭をさげ見送った。

 私の『しなかったことへの後悔』である。
自戒を込め、「恥」を書いておく。

 
 ② 7月27日掲載
  モノはね、壊れたら捨てるのではなくて、直
  すものなんだよ
           ディエゴ・マルティーナ
    『甘い嘘よりも、苦い真実』、イタリア
   人は素直な物言いを好むと、イタリア育ち 
   の日本文学研究家・詩人は言う。幼い頃、
   喧嘩ばかりしている祖父母に「どうして離
   婚しないの」と訊いた。答えがこれ。もち
   ろん摩擦にも限界はある。が、その限界値
   を高めておけば、関係はいずれ金継ぎされ
   て前より強くなると。では社会においてこ
   の金継ぎとは。『誤読のイタリア』から。

 ※親元を離れ、自立した頃から、
ずっと「大量生産、大量消費」社会だ。 
 だから、「壊れたら捨てる」のが常だった。

 しかし、「安物買いの銭失い」が、
いつも頭の片隅にあった。
 「安かろう悪かろう」だけは、極力避けた。
でも、高価な傘でも、
骨が折れると直したりはしなかった。

 振り返ると、人との関係も同じだったかも・・。
青少年の頃から今まで、私を育て支えてくれた一番は、
周りの人々の力だった。

 幸いにも素晴らしい知人・友人に恵まれた。
それは、今も変わらない。
 どれだけ感謝しても、尽きることはない。

 しかし、年齢や仕事環境の変化などで,
行き違うことがあった。
 訳もなく次第に関係が遠のき、疎遠にもなった。
やがて、いつしか新しい人々との関係が始まった。

 それは自然なことと理解し、
そのくりかえしが今に続いている。

 あえて私から関係を壊したりはしない。
でも、「壊れたら・・・直す」なんて、
ましてや「金継ぎ」で強くするなんて・・・。
 想いも、至らなかった。

 新たな課題になりそうだ。

 
 ③ 7月30日掲載
  一人の人間の一日には、必ず一人、「その日
  の天使」がついている。
                  中島らも
    ひどく落ち込み、思い詰めて自死すら考
   えた時、知人から思いがけない電話がかか
   ってくる。ふと開いた画集の中の一枚の絵
   に震える。そんな偶然に救われることがあ
   れば、それがその日の天使なのだと作家は
   言う。幼児や酔っ払いかもしれないが、彼
   らが神の使いとして日に一度、誰にも訪れ
   るのだと思えば、ふんづまりの毎日にも隙
   間が空く。随想集『その日の天使』から。

 ※今日までを振り返ると、
『その日の天使』にどれだけ出会ってきただろうか。

 あの時は天使とは思わなかった。
しかし、一本の電話に救われた経験を思い出した。

 校長経験が浅かった頃、全職員と確執が生じた。
長時間の職員会議がくり返された。
 四面楚歌の精神状態で、疲労しきった。
解決の糸口さえ見つけられなかった。

 そんな状況を聞きつけ、友人から電話があった。
「あのね、ホームで電車を待っている時は、
線路の近くはダメだよ。必ず、真ん中にいてね。」
 通勤の朝夕、確かにホームに入る先頭車両を、
ジッと見ている日々が続いていた。
 
 その前からも、その後も、
様々な『その日の天使』に出会ってきた。
 だから、幸運に恵まれていると自負している。

 最近の天使は、何と言っても『食』かな・・。
暑さで食欲も無くなる。
 「そんな時は、馴染みの蕎麦屋で昼食を!」
と、出向いた。

 夏の特別メニューに、「揚げなすそば」があった。
向かい合う家内も、同じそばに無言で箸を動かす。
 最後は、二人とも、残った冷たい汁をそば湯で割って、
全てを飲み干す。
 
 「そうだ!」。
そんな日常を、天使と思える私を大事に、
これからも暮らそう。


 『折々のことば』から多くを学ぶ。




    農道に咲く 『エゾノシシウド』? 
                    ※次回のブログ更新予定は8月21日(土)です
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