各企業への休業要請が続いている。
その要請に応じてくれた所には、協力金を支払う。
そんな動きが、各地で展開されている。
ところが、この協力金の金額について、
都道府県や市町村によって違いが生じている。
その違いをどう考えるか問われた北海道の、
鈴木知事の答えに、『あっぱれ』を送りたい。
「本来、休業補償は国が行うことです。
しかし、そうしないのです。
だから、各地方が苦しい財源を、
やり繰りしながら進めているんです。」
(不正確な箇所があるかも・・)
そして、道内の某市長は、同じ協力金の支給についてこう述べた。
「乾いた雑巾を絞りに絞って出しました。」
行政の首長として、2人に気骨を感じた。
「心強い!」「頼もしい!」。
小市民の1人として、エールを送りたくなった。
それに比べ、感染症対策専門家会議が紹介した
『人との接触を8割減らす10のポイント』なのだが・・・。
さほど話題になっていないが、失望・・・・・。
「10のポインドができれば8割削減できる!」。
そう期待して、その10に目を向けた。
ところがだ。
「オンライン帰省」に「飲み会はオンライン」、
その上「待てる買い物は通販で」に「診療は遠隔診療」ときた。
多くを語る気にもなれない。
的外れもいい加減にしてほしい、
これが我が国コロナ対策のリーダーの提言なのか。
「情けない!」。
私には理解不能だ。
この有り様じゃ、今後も全国で混乱が続くに違いない。
そう覚悟しながら、長期戦に立ち向かおう。
そう言いつつ、一市民として出来ることは、
2ヶ月前から同じだ。
じっとしている。それだけだ。
何も変わらない。
だから、「今回も少しは明るいことを」と・・。
7年前から年に数回、各地のマラソン大会に参加している。
そこでの小さな出来事・小話を綴る。
① 申告は,速めにするの!!
そのハーフマラソン大会の関門は、
5キロごとに設けられていた。
そこを35分以内のペースで通過しなければならない。
ここ数年の私の走力では、ギリギリだった。
特に、スタートから最初の関門、
つまり5キロにある関門まで。
35分で走り着かなければならない。
これが、なかなかの難関なのだ。
言うまでもないが、『関門』だ。
その時間までに通らないと、ストップがかかる。
その後を走ることは許されない。
ハーフマラソンを5キロで止められては、
悔いるどころではない。
すごく恥ずかしいし、もったいない。
ところが、私はそこで止められる可能性が十分にあるのだ。
その要因は、スタート時のロスタイムである。
実は、大会は5000人のランナーがスタートする。
その前に、混乱を避けるため、走力順に並ぶ約束になっている。
スタートラインには、自己申告した速いタイムの
グループから順に並ぶ。
だから、私は当然最後尾になる。
すると、スタートの号砲が鳴ってから、
スタートラインをまたぐまでに、最後尾は約3分間もかかるのだ。
これがロスタイムだ。
つまりは、最初の5キロまでを、
私らは、35分ではなく32分間で走らなければならないことになる。
号砲が鳴ると、少しでも速くスタートラインまで行きたい。
前のランナーをかき分けたい心境になる。
そんな時だ。
最後尾を誘導していたベテランの大会役員が、
顔見知りランナーとでも話していたのだろう。
その声が聞こえてきた。
「正直に申告するから、最後尾なのよ。
もっと速い時間で申告すればいいの。
そうしたら、もっと前に並べるでしょう。
最初の関門までが楽になるのよ。
そんな考えの人、前の方にいっぱいいるよ。」
「そんなのフェアーじゃない。」
そう思いつつ、すごく気が動転していた。
② オレ、教えたよ!
旭川のハーフマラソン大会は、名所『旭橋』を渡る。
丁度、この橋が、中間点付近にあたる。
スタートから概ね8キロで、
コースは市街地から堤防上の散策路に変わる。
そこを2キロ程行くと旭橋である。
その土手道をしばらく走った時だ。
少し前を行くランナーが、
道路脇で私たちを見ていた方に話しかけた。
「すみません。旭橋まではどの位ですか。」
道路脇の方は、無言で首を傾けた。
しばらくして、そのランナーは、
また道路脇に訊いた。
「旭橋までどの位ですか。」
再び無言で、分からないという表情が返ってきた。
私は、走りながら左腕のランニングウオッチを見た。
そして、そのランナーに近づいた。
「旭橋ですか。」
彼は、疲れた顔でうなづいた。
「あと1キロくらいです。
がんばりましよう、」
苦しさは同じだった。
でも、私の声を聞き、表情を明るくした。
教えて上げて良かったと思った。
私の足どりにも、少し弾みがついた。
だが、その次だ。
後ろをついてきた女性ランナーが、
彼に近寄った。
そして、言った。
「ずっと前の方、見てください。
緑色したアーチの橋。あれ、旭橋!
分かります?」
彼は、戸惑った風だが走りながら、
何度もうなづいていた。
「余分なことをしたのは、オレなの?
それとも彼女なの?」。
しばらくは、自問しながら走るはめになった。
「オレ、教えたよ!」と言い返すべきか?
「いやいや、それは・・・・」。
しばらく落ち込んでいた。
③ 根性が違う!
1月に、体育館のランニングコースで、
久しぶりに出会った同世代のランナーとのやりとりだ。
「去年の洞爺湖、俺は10キロだったけど、
フルを走ったの?」
「はい、一応スタートはしました。」
「そうか。それで?」
言いたくなかったが、応じないわけには・・。
なので、渋々言った。
「30キロまでがやっとでした。リタイアです。
後は収容のバスで、戻りました。」
すると、すかさず彼は楽しげに言った。
「30キロか。バスの中、男ばかりだったろう。」
私が座った席の回りを思い浮かべてみた。
確かに、男ばかりだったように思えた。
「言われてみれば、そうだったようです。」
「そうなんだよ。
そこまで行ったら、女は絶対に諦めないんだ。
後12キロさ。倒れるまで頑張って走るんだ。女は!
そして、最後はゴールするんだ。
男とは根性が違うんだよ。すごいよ。」
自信にあふれた彼の言いっぷりもあるが、
私は、何故か納得した。
そして、「その根性がほしい!」
と、叫びたくなった。
春が来た 春が ルンルン
※ 次回のブログ更新は5月9日(土)の予定です。
その要請に応じてくれた所には、協力金を支払う。
そんな動きが、各地で展開されている。
ところが、この協力金の金額について、
都道府県や市町村によって違いが生じている。
その違いをどう考えるか問われた北海道の、
鈴木知事の答えに、『あっぱれ』を送りたい。
「本来、休業補償は国が行うことです。
しかし、そうしないのです。
だから、各地方が苦しい財源を、
やり繰りしながら進めているんです。」
(不正確な箇所があるかも・・)
そして、道内の某市長は、同じ協力金の支給についてこう述べた。
「乾いた雑巾を絞りに絞って出しました。」
行政の首長として、2人に気骨を感じた。
「心強い!」「頼もしい!」。
小市民の1人として、エールを送りたくなった。
それに比べ、感染症対策専門家会議が紹介した
『人との接触を8割減らす10のポイント』なのだが・・・。
さほど話題になっていないが、失望・・・・・。
「10のポインドができれば8割削減できる!」。
そう期待して、その10に目を向けた。
ところがだ。
「オンライン帰省」に「飲み会はオンライン」、
その上「待てる買い物は通販で」に「診療は遠隔診療」ときた。
多くを語る気にもなれない。
的外れもいい加減にしてほしい、
これが我が国コロナ対策のリーダーの提言なのか。
「情けない!」。
私には理解不能だ。
この有り様じゃ、今後も全国で混乱が続くに違いない。
そう覚悟しながら、長期戦に立ち向かおう。
そう言いつつ、一市民として出来ることは、
2ヶ月前から同じだ。
じっとしている。それだけだ。
何も変わらない。
だから、「今回も少しは明るいことを」と・・。
7年前から年に数回、各地のマラソン大会に参加している。
そこでの小さな出来事・小話を綴る。
① 申告は,速めにするの!!
そのハーフマラソン大会の関門は、
5キロごとに設けられていた。
そこを35分以内のペースで通過しなければならない。
ここ数年の私の走力では、ギリギリだった。
特に、スタートから最初の関門、
つまり5キロにある関門まで。
35分で走り着かなければならない。
これが、なかなかの難関なのだ。
言うまでもないが、『関門』だ。
その時間までに通らないと、ストップがかかる。
その後を走ることは許されない。
ハーフマラソンを5キロで止められては、
悔いるどころではない。
すごく恥ずかしいし、もったいない。
ところが、私はそこで止められる可能性が十分にあるのだ。
その要因は、スタート時のロスタイムである。
実は、大会は5000人のランナーがスタートする。
その前に、混乱を避けるため、走力順に並ぶ約束になっている。
スタートラインには、自己申告した速いタイムの
グループから順に並ぶ。
だから、私は当然最後尾になる。
すると、スタートの号砲が鳴ってから、
スタートラインをまたぐまでに、最後尾は約3分間もかかるのだ。
これがロスタイムだ。
つまりは、最初の5キロまでを、
私らは、35分ではなく32分間で走らなければならないことになる。
号砲が鳴ると、少しでも速くスタートラインまで行きたい。
前のランナーをかき分けたい心境になる。
そんな時だ。
最後尾を誘導していたベテランの大会役員が、
顔見知りランナーとでも話していたのだろう。
その声が聞こえてきた。
「正直に申告するから、最後尾なのよ。
もっと速い時間で申告すればいいの。
そうしたら、もっと前に並べるでしょう。
最初の関門までが楽になるのよ。
そんな考えの人、前の方にいっぱいいるよ。」
「そんなのフェアーじゃない。」
そう思いつつ、すごく気が動転していた。
② オレ、教えたよ!
旭川のハーフマラソン大会は、名所『旭橋』を渡る。
丁度、この橋が、中間点付近にあたる。
スタートから概ね8キロで、
コースは市街地から堤防上の散策路に変わる。
そこを2キロ程行くと旭橋である。
その土手道をしばらく走った時だ。
少し前を行くランナーが、
道路脇で私たちを見ていた方に話しかけた。
「すみません。旭橋まではどの位ですか。」
道路脇の方は、無言で首を傾けた。
しばらくして、そのランナーは、
また道路脇に訊いた。
「旭橋までどの位ですか。」
再び無言で、分からないという表情が返ってきた。
私は、走りながら左腕のランニングウオッチを見た。
そして、そのランナーに近づいた。
「旭橋ですか。」
彼は、疲れた顔でうなづいた。
「あと1キロくらいです。
がんばりましよう、」
苦しさは同じだった。
でも、私の声を聞き、表情を明るくした。
教えて上げて良かったと思った。
私の足どりにも、少し弾みがついた。
だが、その次だ。
後ろをついてきた女性ランナーが、
彼に近寄った。
そして、言った。
「ずっと前の方、見てください。
緑色したアーチの橋。あれ、旭橋!
分かります?」
彼は、戸惑った風だが走りながら、
何度もうなづいていた。
「余分なことをしたのは、オレなの?
それとも彼女なの?」。
しばらくは、自問しながら走るはめになった。
「オレ、教えたよ!」と言い返すべきか?
「いやいや、それは・・・・」。
しばらく落ち込んでいた。
③ 根性が違う!
1月に、体育館のランニングコースで、
久しぶりに出会った同世代のランナーとのやりとりだ。
「去年の洞爺湖、俺は10キロだったけど、
フルを走ったの?」
「はい、一応スタートはしました。」
「そうか。それで?」
言いたくなかったが、応じないわけには・・。
なので、渋々言った。
「30キロまでがやっとでした。リタイアです。
後は収容のバスで、戻りました。」
すると、すかさず彼は楽しげに言った。
「30キロか。バスの中、男ばかりだったろう。」
私が座った席の回りを思い浮かべてみた。
確かに、男ばかりだったように思えた。
「言われてみれば、そうだったようです。」
「そうなんだよ。
そこまで行ったら、女は絶対に諦めないんだ。
後12キロさ。倒れるまで頑張って走るんだ。女は!
そして、最後はゴールするんだ。
男とは根性が違うんだよ。すごいよ。」
自信にあふれた彼の言いっぷりもあるが、
私は、何故か納得した。
そして、「その根性がほしい!」
と、叫びたくなった。
春が来た 春が ルンルン
※ 次回のブログ更新は5月9日(土)の予定です。