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深夜の衛星映画劇場で夜更かしをしてしまった。観たのはアメリカ映画の「アバウト・シュミット」。保険会社を定年退職した男の、定年後の悲哀を描いた映画だ。男を演じるのは名優ジャック・ニコルソン、いつもながらの名(怪?)演ぶりだ。観ながら、「へぇ~、アメリカにはまだこんな映画が撮れる監督がいるんだ~」と感心した。監督のアレクサンダー・ペインという人はまだ若手らしいが、ひょっとしてこの人、日本映画を勉強したのではないかと思うくらい、われわれ日本人にも思いが伝わってくる。そのまんま日本でリメイクしてもいけるんじゃないだろうか。日本では「2007年問題」と呼ばれる、団塊世代の大量退職が迫っているが、団塊世代の人にはぜひ観ておいてほしい1本だ。