キャスティング 2008-04-18 06:38:13 | 映画 映画やTVドラマでは、一つの役を二人で演じることが多い。永い年月の話になると当然、役の年齢に応じた別々の俳優さんが演じることになる。特に最近の邦画はノスタルジックな感動ものというジャンルが全盛なので、このパターンが多いようだが、中には二人のイメージが余りにも違いすぎる場合がある。 ジョン・フォードの名作「捜索者(1956)」でフォード監督は、コマンチ族にさらわれる娘デビーの幼い頃と成長してからの役を、ナタリー・ウッドとラナ・ウッドの姉妹(写真)にやらせた。この映画はもう20回くらい観ているが、いつ観てもデビーの成長に何の違和感も感じない。何もそこまで徹底しろとは言わないが、もう少し、キャスティングには神経を使ってほしい。せっかく良い出来なのに、キャスティングに違和感を感じただけで、今ひとつ入り込めないという映画を今年も何本観ただろうか。