今から40年以上も前、ラジオしかない学生寮で、暇な時はいつもFENから流れるソウルミュージックやR&Bを聴いていた。その頃はまっていたのがアレサ・フランクリン。黒人特有の唱法や声量に、こんな歌手は日本人では絶対出てこないなと思っていた。ところがである。「出たよ!」てな感じなのだ。それが福原美穂という新人歌手だ。しかも、ハーフでもなければ帰国子女でもない、英語が苦手な日本人の女の子らしい。まさに奇蹟ともいえるような声とネイティブのような英語の発音。天性の声に加えて耳の性能が相当優れているものとみえる。本人いわく、アレサ・フランクリンを目標にグラミー賞を狙いたいと。ほかの歌手だったら「この大ボラふきが!」と言われそうな発言も、彼女が言うと、それもあり得るなという感じがするから不思議だ。これからとにかく良い楽曲に巡り会うことを祈ってやまない。それから英会話も勉強しておいてね。グラミー賞もらった時にスピーチができないとね。