徒然なか話

誰も聞いてくれないおやじのしょうもない話

母の入選 ~ 熊日書道展 ~

2012-01-05 15:16:36 | 美術
 今日から熊本県立美術館で熊日書道展が始まった。今回初めて母の作品が入選したというので見に行った。作品は万葉集から選んだ2首を続けて書いたものだ。普段わが家で書いた習作は何度も見ているが、こんな立派な会場でちゃんとした額に納まっているのを見ると母の作品とは思えない。



【前半部分】
「梓弓引き豊国の鏡山見ず久ならば恋しけむかも」
(あづさゆみ ひきとよくにの かがみやま みずひさならば こほしけむかも)
作者:鞍作益人(くらつくりのますひと)
意味:丕基(ひき)の国 豊国の鏡山、この山を久しく見なくなったら、きっと恋しく思うにちがいない。

【後半部分】
「昔こそ難波田舎と言はれけめ今は都引き都びにけり」
(むかしこそ なにはゐなかと いはれけめ いまはみやこひき みやこびにけり)
作者:藤原宇合(ふじわらのうまかい)
意味:昔は「難波は田舎」と言われたが、今は難波に都を造営しており、すっかり都会らしくなりました。

母と曾孫たち