徒然なか話

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熊本の風景今昔 ~ 磐根橋の上から ~

2012-01-23 21:28:36 | 熊本
 先週土曜日の熊日夕刊に懐かしい写真が掲載されていた。僕らの子どもの頃見慣れた磐根橋から加藤神社を見た風景だった。当時はこの道は国道3号線だった。熊本市内方面から来た車は加藤神社の階段の前で左へ直角に曲がり、さらに突き当たった新堀橋際で直角に右折するという鉤形状の道が続くという地点だった。この加藤神社は僕が幼稚園の頃、帰りの通園路でもあった。磐根橋の下から錦坂を登って階段の手前右側のところに出る。さらに、この階段を上り、神社の境内を通って裏の出入口へ抜けるのがお決まりのコースだった。神社は現在の熊本城内の神社よりも荘厳な雰囲気があった。階段のところは参拝者の格好の記念撮影場所にもなっていた。また、僕には雨の日は楽しみなことがあった。社殿のまわりを取り囲んだ石杭の根元に小さなカエルが出没するのである。これを捕まえて帰るのが何よりの楽しみだった。家族には随分気味悪がられたものだが。今日でも磐根橋のところを通る度にあの頃のことを想い出す。


昭和36年(1961)当時の磐根橋から見た加藤神社(熊日新聞より)


同じポイントから見た今日の風景