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石牟礼道子の遺言 ~新作能「沖宮」~

2019-08-16 17:23:17 | 音楽芸能
 昨年2月10日に90歳で亡くなった作家・石牟礼道子さんの遺作である新作能「沖宮」がDVDで帰って来る。昨年10月、水前寺成趣園能楽殿で行われた初演は、たまたま熊本城薪能と重なり観ることはできなかったので映像でじっくり観てみたい。なお、9月7日(土)には熊日本社でDVDの上映会も行われる。

【あらすじ】
 新作能「沖宮」は石牟礼の育った天草を舞台に、
 戦に散った天草四郎と生き残った幼い少女あや、
 そして、人々の死と再生の物語である。
 干ばつに苦しむ村のために、雨の神である龍神への人柱として
 亡き天草四郎の乳兄妹であるあやが選ばれる。
 緋(ひ)の衣を纏ったあやは、舟に乗せられ一人沖へ流されていく。
 やがて稲光とともに雷鳴が轟き、
 あやは、天青の衣を纏い現れた天草四郎に導かれ
 妣(はは)なる國である“沖宮”への道行きが始まる。

 戦に散った天草四郎と生き残った幼い少女
 そして、人々の死と再生の物語