徒然なか話

誰も聞いてくれないおやじのしょうもない話

長崎浜節とキリスト教音楽

2024-08-17 21:07:39 | 音楽芸能
 昨日は所用のついでに立田山のわが家の墓に寄ってお参りした。7月に盆参りは済ませていたのだが、帰省者のお墓参りの映像がテレビでさかんに流されるので気になっていた。香華は持って行かなかったがお彼岸もすぐにやって来るしその時でいいかと…。
 せっかくなので近くの立田自然公園の四つ御廟にもお参りしに行った。特にガラシャ廟は新暦での命日(8月25日)も近いのと、先月亡くなられた民謡歌手の水野詩都子さんのご冥福も合せて祈った。
すると水野さんの相方である﨑秀五郎さんがYouTubeにアップされている曲「長崎浜節(切支丹風)」が頭に浮かんだ。
 秀五郎さんはおそらく長崎民謡「長崎浜節」と長崎のキリシタンの歴史が関連しあうイメージが湧いたのだろう。聴いていると中世ヨーロッパ風のキリスト教音楽を背景に秀五郎さんの端唄が不思議に融合し、荘厳な世界が広がる。


ガラシャ廟

﨑秀五郎さんの「長崎浜節 NAGASAKI HAMA-BUSHI(切支丹風)」

 そもそも「長崎浜節」は明治41年、長崎の舞鶴座に来演した初代中村雁治郎が、舞台で住吉踊りを舞った際の唄をルーツとするという。

  〽浜じゃ エー 浜じゃ網ひく 綱をひく
   陸(おか)じゃ 小娘の 袖をひく

 この歌詞をもとにして郷土史家である古賀十二郎が歌詞を作り、節付けを芸者愛八に依頼し、「長崎浜節」が完成したとされる。