製作前からNHKの番組などで紹介され、公開を心待ちにしていた映画。「写真映画」というコピーがついているが、1000枚のスチール写真をナレーションと音楽で綴った映画いわば長編スライドショーだ。つまり先般、自分が作ったスライドショーと基本的には同じ作りだ。そういう意味でもとても興味があった。出来映えもだいたい期待どおりだった。自分の作品は客観的な評価が難しいが、他人の作品は良し悪しがよく見える。この作品を見たことで自分の作り方が間違っていなかったなぁと自信にもなった。一つ言わせてもらうと、谷川俊太郎と覚和歌子という二人の詩人が作っているので、ナレーションはもっと詩的なものになるのかと期待していたが、オリジナルの物語だからやむをえないとは思うが、どうしても説明的になってしまうのが残念だった。しかし、覚さん自らやっている語りは好感が持てるし、香川照之の演技達者ぶりは静止画でもわかる。さらに尾野真千子はこれまで出演したどの動画よりも魅力的だ。
脚本が遅々として進まない。「ALWAYS 三丁目の夕日」の茶川竜之介のセリフを借りるなら「俺の才能も枯れ果てた!」ってところだ。中でも悩ましいのが、昭和初期の言葉づかい。女学生といっても今どきの“じょしこーせえ”とはわけが違う。例えば、公子の書き残した文書を見ると、「楽しくありました」とか「嬉しくありました」とかいう言葉づかいがさかんに出てくる。今どきこんな言い方をするのは北林谷栄さんくらいしか聞いたことがない。映画を見ると戦時中までは兵隊さんが同じような言葉づかいをしているので、おそらく戦後になって使わなくなったものらしい。しかし、これを今風に言いかえると「楽しかったです」とか「嬉しかったです」になって、急に小学1・2年生の幼稚な言葉づかいになってしまう。かと言って「嬉しゅうございました」ではオバサンかっ!と突っ込まれそうだ。どうしたもんだか。
今年はブラジル移民100周年ということで様々なイベントが行なわれている。熊本県は全国でも有数の移民送り出し県で、日系ブラジル人130万人のうちの12万人が熊本県関係者だといわれている。その中の1人(であった)サッカーのネルソン吉村を今朝の熊日新聞の、移民100周年特集記事で紹介していた。これを読んで、彼が亡くなった5年前、このブログの前にやっていたホームページのコラムに彼のことを書いたことを思い出し、再掲してみた。
■ネルソン吉村(2003/11/3)
今から33年も前の1970年8月29日の夜、私は東京・国立競技場のバックスタンドにいた。大阪万博を記念して招かれたポルトガルの強豪サッカーチーム、ベンフィカ・リスボンと日本代表との試合を観戦するためだ。当時のベンフィカには”モザンビークの黒豹”と呼ばれた伝説のスーパーストライカー、エウセビオが健在で、国立競技場を埋めた大観衆のほとんどが、エウセビオのプレーを見るのが目的だった。実際その試合でも彼はこともなげにハットトリックをやってのけ、その2年前のメキシコ五輪で銅メダルを獲った日本代表を圧倒した。
もちろん私の眼もエウセビオを追っかけたが、私にはもう一人、目当ての選手がいた。それは日本イレブンの一人、ネルソン吉村だ。セレッソ大阪の前身であるヤンマーに初めての外国人選手として招かれた彼は、日本のストライカー釜本とのコンビで活躍していたが、来日後、日本国籍を取得し、代表チームにも呼ばれていた。この夜の試合でも日本の唯一の得点である釜本のゴールに絡んでいたと記憶している。ブラジルの日系2世である彼の父は、わが熊本県の出身であることもあって私には特別な思い入れがあった。彼はブラジル特有の柔らかなボールタッチや絶妙のトラップなど、当時の日本選手に最も欠けていた個人技に特長があり、日本のサッカー界に与えた影響は極めて大きいものがある。
その吉村さんが、11月1日、脳出血で亡くなった。まだ56歳。日本のサッカー界のためにもっともっと活躍してほしかったと残念でならない。
■ネルソン吉村(2003/11/3)
今から33年も前の1970年8月29日の夜、私は東京・国立競技場のバックスタンドにいた。大阪万博を記念して招かれたポルトガルの強豪サッカーチーム、ベンフィカ・リスボンと日本代表との試合を観戦するためだ。当時のベンフィカには”モザンビークの黒豹”と呼ばれた伝説のスーパーストライカー、エウセビオが健在で、国立競技場を埋めた大観衆のほとんどが、エウセビオのプレーを見るのが目的だった。実際その試合でも彼はこともなげにハットトリックをやってのけ、その2年前のメキシコ五輪で銅メダルを獲った日本代表を圧倒した。
もちろん私の眼もエウセビオを追っかけたが、私にはもう一人、目当ての選手がいた。それは日本イレブンの一人、ネルソン吉村だ。セレッソ大阪の前身であるヤンマーに初めての外国人選手として招かれた彼は、日本のストライカー釜本とのコンビで活躍していたが、来日後、日本国籍を取得し、代表チームにも呼ばれていた。この夜の試合でも日本の唯一の得点である釜本のゴールに絡んでいたと記憶している。ブラジルの日系2世である彼の父は、わが熊本県の出身であることもあって私には特別な思い入れがあった。彼はブラジル特有の柔らかなボールタッチや絶妙のトラップなど、当時の日本選手に最も欠けていた個人技に特長があり、日本のサッカー界に与えた影響は極めて大きいものがある。
その吉村さんが、11月1日、脳出血で亡くなった。まだ56歳。日本のサッカー界のためにもっともっと活躍してほしかったと残念でならない。
5年前に就航した韓国アシアナ航空・熊本-ソウル線(週3便)が苦戦しているそうだ。利用者数が2007年度から減少しているそうだが、毎日4、5便が飛ぶ福岡-ソウル線との競合などが原因らしい。特に熊本から行く日本人観光客の減り方が著しいそうだ。行政や経済団体は「週5便化」を目指すというが、その根拠となる方策はあるのだろうか。少なくともこれまでは韓流ブームに乗っかっていただけのようにしか見えない。10数年前に運休に追い込まれた日本航空や大韓航空の熊本-ソウル線の苦い思い出がよみがえる。長男がアシアナ航空にお世話になっているので全く他人事ではない。ファミリーの韓国ツアーでも企画するか。
今日はお昼からスライドショーの試写会だった。玉名の料亭はなつばきに10名の方のご参加をいただいた。皆さん方からは概ねご好評をいただいたようだが、特にナレーションの吉崎真美さんの出来が素晴らしく鳥肌ものだった。サプライズゲストとしてお招きした、海達公子の親友であり、唯一の生き証人である岩本(旧姓規工川)澄さんには、会食の席でいろいろと貴重なお話をいただき感動した。92歳とは思えない明晰な記憶力には一同驚嘆した。それから、思いもよらなかったことだが熊日新聞の取材を受けた。事前にこういう事をやりますよという声かけはしたのだが、まさか本当に取材に来られるとは思ってなかったので慌てた。いったいどんな記事になるんだろうか。
画面に見入る参加者の皆さん
ナレーションを務めた吉崎さんからゲストの岩本さんへ花束が
画面に見入る参加者の皆さん
ナレーションを務めた吉崎さんからゲストの岩本さんへ花束が
これは昭和30年7月某日、上熊本駅ホームで別れを惜しむ米兵とオンリーさんたちの様子だ。進駐米軍の撤収が始まり、熊本からも米兵たちが帰国して行った。僕の家の近くにオンリーさんと住んでいたGIも帰って行った。暑い夏の夕方、上熊本駅の線路脇の有刺鉄線を張り巡らした立て杭越しに僕はそれを眺めていた。幼いながらも何かが変わっていくのを感じていた。53年前の出来事だ。
先日、県立図書館でこの写真を見つけ、小学4年の時の想い出が、オーデコロンの香りとチューインガムの味とともに鮮烈に甦ってきた。
※写真は「写真集熊本100年」(熊本日日新聞社刊)より
先日、県立図書館でこの写真を見つけ、小学4年の時の想い出が、オーデコロンの香りとチューインガムの味とともに鮮烈に甦ってきた。
※写真は「写真集熊本100年」(熊本日日新聞社刊)より
スライドショーの試写会が6日(日)に迫った。今度は本番さながらにやってみたいので、義兄の知人からプロジェクタを借りてきた。さっそく自宅でパソコンにつないでテストをしてみた。さすがにパソコン画面とは迫力が違う。これなら見ていただく方にもなんとか満足いただけるような気がする。また、今度の試写会にはサプライズゲストも予定しているので日曜日が楽しみだ。
ブログを始めたいというご相談が多い。そんな人たちが決まってつまづくのが画像のアップロードだ。最近ではコンパクトなデジカメでも、だいたい300万画素くらいはあるから、撮った写真をそのままアップロードしようとしても無理な場合が多い。例えばエキサイトブログなどは一つの記事に添付できる画像は500キロバイトまでと制限されているから、デジカメの画像をいったんパソコンに保存して、Picture Managerなどでリサイズすることになる。ところが画素数とファイル容量の関係がよくわからないから、いったいどのくらい縮小すればよいのかがわからない。出たとこ勝負で2分の1とか4分の1とかにしてみて、結果何キロバイトになったのかを確認しているような按配だ。ブログは初心者でもできるというが、こんな前作業をさせるのはちょっとつらい。何とかならないものか。
≪ざっくりとした計算例≫
300万画素デジカメは
2048ピクセル×1536ピクセル=3145728ピクセル
JPEG形式で保存した場合は1画素は3バイトと考えて
3145728ピクセル×3バイト=9437184バイト
キロバイトに換算すると
9437184バイト÷1024バイト=9216キロバイト
JPEGの圧縮率にもよるが約9メガバイトもあるという計算になる。
雨に濡れる竹林(56KB)
≪ざっくりとした計算例≫
300万画素デジカメは
2048ピクセル×1536ピクセル=3145728ピクセル
JPEG形式で保存した場合は1画素は3バイトと考えて
3145728ピクセル×3バイト=9437184バイト
キロバイトに換算すると
9437184バイト÷1024バイト=9216キロバイト
JPEGの圧縮率にもよるが約9メガバイトもあるという計算になる。
雨に濡れる竹林(56KB)