しっぽのきらいなネコ/作:南部 和也 絵:いまきみち/福音館書店/2005年初版
もし手や足が勝手に動き出したら・・・。
前に行きたいと思っても、足が後ろにあるきだしたら・・・。
クロネコの尻尾がある日、突然黄色くなって、勝手な行動をしはじめます。
あいさつしようとしても、ネズミをつかまようとしても、おしっこをしようと思ってもジャマをします。
怒ったクロネコは、仲間に黄色の尻尾をかみつきさせます。
二人は痛くて痛くて三日三晩泣いて過ごすことに。
いつも別々だった二人。痛みだけは共通していました。
これをさかいに、二人?は、仲良くなるのですが・・・。
人間関係もそうですが、お互いに自己主張するだけでは、何事もうまくいきません。譲るところは譲るのがうまい付き合い方かもしれません。
最後のページでは、シロネコが4匹のコネコにお乳をに飲ませていますから、多分、クロネコは尻尾と仲直りしてからシロネコと結婚したのでしょう。