どんぴんからりん

昔話、絵本、創作は主に短編の内容を紹介しています。やればやるほど森に迷い込む感じです。(2012.10から)

しっぽのきらいなネコ

2016年04月20日 | 絵本(日本)
しっぽのきらいなネコ  

           しっぽのきらいなネコ/作:南部 和也 絵:いまきみち/福音館書店/2005年初版

 

 もし手や足が勝手に動き出したら・・・。
 前に行きたいと思っても、足が後ろにあるきだしたら・・・。

 クロネコの尻尾がある日、突然黄色くなって、勝手な行動をしはじめます。
 あいさつしようとしても、ネズミをつかまようとしても、おしっこをしようと思ってもジャマをします。

 怒ったクロネコは、仲間に黄色の尻尾をかみつきさせます。

 二人は痛くて痛くて三日三晩泣いて過ごすことに。

 いつも別々だった二人。痛みだけは共通していました。
 これをさかいに、二人?は、仲良くなるのですが・・・。

 人間関係もそうですが、お互いに自己主張するだけでは、何事もうまくいきません。譲るところは譲るのがうまい付き合い方かもしれません。

 最後のページでは、シロネコが4匹のコネコにお乳をに飲ませていますから、多分、クロネコは尻尾と仲直りしてからシロネコと結婚したのでしょう。