どんぴんからりん

昔話、絵本、創作は主に短編の内容を紹介しています。やればやるほど森に迷い込む感じです。(2012.10から)

ナスレディンのはなし・・トルコ

2016年04月21日 | 絵本(昔話・外国)


    ナスレディンのはなし/再話:八百板 洋子 絵:佐々木 マキ/福音館書店/2012年初版


 トルコ、ナスレディンとあったので?と思ったのですが、おなじみのホジャどんの話です。
 ナスレデイン・ホジャとあるので、この絵本では名前?をもってきたのでしょうか。

 四つの話、若いころの話というのも入っていますから、ホジャどんは年配者です。

ナスレデインと裁判官
 道のわきの溝に、ひどく酔っぱらって、半分裸で寝ていた裁判官の上着とターバンをいただいたホジャ。
 次の日裁判官の上着を着てゆうゆうと町を歩いていたホジャを、召使が裁判官のところに、ひきたてていきます。
 ホジャは裁判官をうまくまるめこんで、上着と自分のものにしてしまうのですが、その方法とは?


ナスレデインのおいのり
 遠い町の仕事をおえて、自分の村にかえるとき、疲れはててアラーの神にロバを一頭あたえてくれるようにお願いします。
 すると、ひとりの兵士がわかいロバをつれてとおりかかります。ところがこの兵士、ロバを背中にかついで歩くようにホジャをおどします。
 とんだ苦労をしたホジャのつぶやきは?


スイカとクルミ
 クルミの木の下で休んでいたホジャ。
 大きなスイカが細い茎になるのに、小さなクルミが、こんな大きな木になるなんてと独り言をいっていると、クルミの実がホジャの頭に落ちます。
 するとホジャは「おお神よ!あなたはこの世のすべてをしっておられるのですね。こんなちっぽけなクルミでもこんなにいたいのだ。もしも、大きなスイカが木になっていて、落ちてきたら、わたしの頭は、どうなったことだろう」


ロバになった男
 けちんぼの坊さんからロバを手に入れ、一儲けするホジャの話。


 女性も男性もズボンは日本でいう、もんぺ姿です。ターバン、髭というだけではなさそうです。