ナスレディンのはなし/再話:八百板 洋子 絵:佐々木 マキ/福音館書店/2012年初版
トルコ、ナスレディンとあったので?と思ったのですが、おなじみのホジャどんの話です。
ナスレデイン・ホジャとあるので、この絵本では名前?をもってきたのでしょうか。
四つの話、若いころの話というのも入っていますから、ホジャどんは年配者です。
・ナスレデインと裁判官
道のわきの溝に、ひどく酔っぱらって、半分裸で寝ていた裁判官の上着とターバンをいただいたホジャ。
次の日裁判官の上着を着てゆうゆうと町を歩いていたホジャを、召使が裁判官のところに、ひきたてていきます。
ホジャは裁判官をうまくまるめこんで、上着と自分のものにしてしまうのですが、その方法とは?
・ナスレデインのおいのり
遠い町の仕事をおえて、自分の村にかえるとき、疲れはててアラーの神にロバを一頭あたえてくれるようにお願いします。
すると、ひとりの兵士がわかいロバをつれてとおりかかります。ところがこの兵士、ロバを背中にかついで歩くようにホジャをおどします。
とんだ苦労をしたホジャのつぶやきは?
・スイカとクルミ
クルミの木の下で休んでいたホジャ。
大きなスイカが細い茎になるのに、小さなクルミが、こんな大きな木になるなんてと独り言をいっていると、クルミの実がホジャの頭に落ちます。
するとホジャは「おお神よ!あなたはこの世のすべてをしっておられるのですね。こんなちっぽけなクルミでもこんなにいたいのだ。もしも、大きなスイカが木になっていて、落ちてきたら、わたしの頭は、どうなったことだろう」
・ロバになった男
けちんぼの坊さんからロバを手に入れ、一儲けするホジャの話。
女性も男性もズボンは日本でいう、もんぺ姿です。ターバン、髭というだけではなさそうです。