どんぴんからりん

昔話、絵本、創作は主に短編の内容を紹介しています。やればやるほど森に迷い込む感じです。(2012.10から)

エンデのいたずらっ子の本

2016年09月19日 | いろいろ
       ミシャル・エンデ・文 ロルフ・レディヒ・絵/川西芙沙・飯吉光夫・訳/岩波書店/1987年初版


 いたずらは愛、いたずらは夢、いたずらは永遠 やりだしたらもう、やめられない

 まちがいは自由、さかだちは自由、しらんぷりは自由

 なぞなぞがあり、おまじないがあり、不思議な学校が。

 (前がき この本は   から)
 深遠なことでくだらないことをいうひとたちのために
 夜、よその家の玄関のベルをならすひとたちのために
 積木あそびだの 原子核あそびをしている
 おしゃべ屋さんや じょうだんずきのひとたちのために 
 そして顔にちょっと 笑みがうかべさえしたり
 それでまんぞくな ひとのために

 おもわずにこっとしてしまう短い文。

 わんぱく学校も楽しい。
   ありがとう、すみませんは ぜったいいってはいけません
   ごはんのときは ぺちゃくちゃしゃべり
   くちゃくちゃ音をたてて たべなさい

   顔も 首も耳もよおく 毛穴のなかまで まっくろにしなくちゃいけません
   みずをしゅっしゅっ どろをぴしゃぴしゃ しみをぺたぺた ばしゃばしゃ

   ちらかしたものは かたずけないこと なにもかも めちゃくちゃなとこに なげなさい
   
   ひとをいらいらさせること
   いかりくるって じだんだふんだり ぶうぶういったり きいきいったり
   ののしったり ちからまかせにたたいたり

   旅すると一万日かかる とおいとおい フーレ・ズーレ国に わんぱっく子を そだてる学校がある。
 いちばんの やんちゃ坊主が 先生にほめられる。