木はえらい イギリスこども詩集/谷川俊太郎 川崎 洋・編訳/岩波少年文庫/1997年初版
子どもに文句ばかりいっていると、こんなことになりそう。
母さん小言うだろ
ほら背すじをしゃんとして
テーブルにひじなんかつかないの
豆はちゃんとホークで食べなさい
ほおばったまましゃべらない
静かにして食べなさい
じゃないといすから落ちるでしょ
おかわりするときは
お願いしますと言いなさい
チーズをいじくりまわさない
なんてぎゃぎゃあ言うけれど
なら なんで子どもを産むんだい?
からすのせっけん/むらやまけいこ・作 やまわき ゆりこ・絵/福音館書店/1984年
絵もお話もほのぼの。
森の外に遊びに行ったカラスが、しろくてまるい、とてもいいにおいのものをひろってきました。
ちょっとたべてみても、へんなあじ。
もしりのふくろうが、「せっけん」と教えてくれます。
気持ちがいいので、カラスはもりのみんなにも せっけんを かしてやりたくなり、きのえだに「せっけんをおかしいたします。これでからだをあらうと きれいに さっぱりします」と、ふだをさげると
まずねずみ、そのつぎにりす、それから、うさぎ、さる、くま、そしてぞうがやってきます。
からだをあらうようすが
「じゃぶ じゃぶぷるる ぷわららら
じゃぶ じゃぶぷるる ぷわららら」
と、あるのですが、動物の大きさにおうじて、文字もだんだん大きくなります。歌ってみても楽しそうです。でも一方で、せっけんはどんどん小さくなって。
みんなきれいになって「ほわわーん ほわわーん ほわわーん」とせっけんのかおりがする絵本です。