どんぴんからりん

昔話、絵本、創作は主に短編の内容を紹介しています。やればやるほど森に迷い込む感じです。(2012.10から)

子どものいいぶん

2018年10月04日 | 創作(外国)

     木はえらい イギリスこども詩集/谷川俊太郎 川崎 洋・編訳/岩波少年文庫/1997年初版

 子どもに文句ばかりいっていると、こんなことになりそう。

 母さん小言うだろ
 ほら背すじをしゃんとして
 テーブルにひじなんかつかないの
 豆はちゃんとホークで食べなさい
 ほおばったまましゃべらない
 静かにして食べなさい
 じゃないといすから落ちるでしょ
 おかわりするときは
 お願いしますと言いなさい
 チーズをいじくりまわさない
 なんてぎゃぎゃあ言うけれど

 なら なんで子どもを産むんだい?


からすのせっけん

2018年10月04日 | 絵本(日本)


   からすのせっけん/むらやまけいこ・作 やまわき ゆりこ・絵/福音館書店/1984年

 絵もお話もほのぼの。

 森の外に遊びに行ったカラスが、しろくてまるい、とてもいいにおいのものをひろってきました。
 ちょっとたべてみても、へんなあじ。

 もしりのふくろうが、「せっけん」と教えてくれます。

 気持ちがいいので、カラスはもりのみんなにも せっけんを かしてやりたくなり、きのえだに「せっけんをおかしいたします。これでからだをあらうと きれいに さっぱりします」と、ふだをさげると
 まずねずみ、そのつぎにりす、それから、うさぎ、さる、くま、そしてぞうがやってきます。

 からだをあらうようすが
 「じゃぶ じゃぶぷるる ぷわららら  
  じゃぶ じゃぶぷるる ぷわららら」
 と、あるのですが、動物の大きさにおうじて、文字もだんだん大きくなります。歌ってみても楽しそうです。でも一方で、せっけんはどんどん小さくなって。

 みんなきれいになって「ほわわーん ほわわーん ほわわーん」とせっけんのかおりがする絵本です。