わたしの森に/アーサー・ビナード文 田島征三・絵/くもん出版/2018年
しんしん
ししんしんしーん
ずしんしん
ずしんずししーん
とゆきのふるさまが表現されています。
雪の風景が展開して、やがて春
春の様子は
からだもしっぽもふるえて はなさきは むずむずする
ふきのとうが ふくらんで 土をおしのけて
まあんまあんまあん
むんむんの目は ひだりのほほにも みぎのほほにも。 おやおやトガリネズミみつけた。
「むんむん」ってなに?
みんなに恐れられているマムシです。
でも、マムシから見ると、はなれてくれれば、わるさはしません。
ニンゲンの気配をかんじれば、マムシは小川を、すいすいわたっていきます。
やがて こどもをうんで雪の下で・・・。
マムシの気持ちって考えたこともなかったと思い知らされました。
生態系の不思議にもう一度思いをめぐらせる絵本です。
日本人より日本語をいかした表現をする詩人のビナードさんです。