びっくり まつぼっくり/多田 多恵子・文 堀川 理万子・絵/福音館書店/2010年(初出2006年)
秋にピッタリの絵本で、まつぼっくりが落ちていたら、拾いたくなるのは間違いありません。
まつぼっくりは、乾くと開き、湿ると閉じる性質がありますが、身近でありながら、こんなことに気がつかないでいました。
まつぼっくりを水に一時間ほどつけて、しょんぼりした まつぼっくりを、空き瓶に入れて2,3日たつと、まつぼっくりは、瓶のなかで、もとの大きさに。(絵本のおわりに「びっくり びんづめ まつぼっくり」とあります)
子どもも大人も、実際に作りたくなります。
はじめ、瓶詰のまつぼっくりを見せ、どうして中にいれたか疑問をもたせてから絵本を読まれた方がいました。
読んでから試してみたかたも多いのですが、はじめに疑問をもたせるというのも興味をもってくれそうです。
まつぼっくりは、松のタネ。2年がかりでタネを飛ばす準備をし、このタネにある薄くて軽い羽で旅し、子孫を残すという作者(植物学者)の説明も、読み聞かせの補足として、話してあげられそうです。