女王さまのぼうし/スティーブ・アントニー・作 訳:せな あいこ・訳/評論社/2015年
女王さまがおでかけ。すると、風がふいてきて おきにいりの帽子を吹き飛ばしてしまいます。
帽子をおって、女王さま、衛兵がおいかけます。ワンちゃんも一緒。
トラファルガーひろばをこえ、ロンドン動物園、地下鉄、ロンドンアイ(観覧車)、タワーブリッジをとおりすぎ、ビッグベンまで。
それでも まだまだ そらのむこうへ。ひゅうううう!
ケンジントン宮殿へ。
そう、これはロンドンの名所をめぐる旅です。
子どもにとっては、でてくるものになじみがありませんから、少し入りにくいかも。
でも、表紙の絵といい、かわいらしい女王さま、ビッグベンから衛兵たちが、傘を片手におりてくる場面など、みどころがいっぱいです。
女王さまと一緒においかけるワンちゃん、それと多分紅茶をトレーを乗せたまま一緒に走っている執事さんを探すたのしみもあります。
世界むかし話 アフリカ/掛川恭子・訳/ほるぷ出版/1989年
国まで特定されていないのですが、アフリカの昔話。
もともとそうなのか、訳で工夫されているのかさだかでないのですが、でてくる人の名前。
酋長の子どもの一番上は”じゅず玉おんな”
一番下のむすめが”小さなワシむすめ”
二番目の息子が犬の代わりにするとつれてきたヒョウの子の名前は”長い結婚の歌”
召使がでてきますが、”イヌのしっぽ”
小さなワシむすめの冒険談ですが、ワシむすめは、鳥のワシとは関係がありませんし、”じゅず玉おんな””長い結婚の歌”も、別にこんな名前でなくとも、物語には影響しない不思議な話です。
名前には、その国のいわれがこめられているので、日本語では表せないニュアンスがありそうです。