どんぴんからりん

昔話、絵本、創作は主に短編の内容を紹介しています。やればやるほど森に迷い込む感じです。(2012.10から)

ねずみのおいしゃさま

2018年10月10日 | 絵本(日本)


     ねずみのおいしゃさま/中川 正文・作 山脇 百合子・絵/福音館書店/1977年


 大雪の日の夜中に、ねずみのおいしゃさまのところに、でんわがかかってきます。
 リスのぼうやが風邪をひいて熱をだしたというのです。心配するおくさんに、夜中にでかけるのもいしゃのしごとだよと、でかけていったねずみのおいしゃさん。

 「さて、ひとはしり!」とスクーターにのったものの、雪だるまのようになって、スクーターもうごかなくなってしまいますす。
 どこかやすむところがないかと、さがしていると、みつけたのはカエルおうち。
 カエルはみんな冬眠中で、誰も返事をしません。
 ねずみのおいしゃさんは、カエルの家で温まっているうちに寝てしまいます

 翌朝になると、まぶしいほどの天気。いそいでリス君のうちに向かいます。
 ところが、雪で冷やしてやったらすっかり元気になったというのです。

 苦笑いして家に帰ったねずみのおいしゃさまでしたが、冷たい雪にぬれて、こんどは自分がひどい熱をだしてしまいます。雪で冷やそうとしますが・・・。

 「そとではたくさんのひとがねないでしごとをしているというのに」という場面で、どろぼうや、学者、道路工事のキツネ?がでてくるので思わず笑ってしまいました。

 でも、大雪の中で無理して、おいしゃさまが病気になって困るのは動物たちですから、カエルの家で眠ったのも許してくれるでしょう。

 カエルのおうち、なかなか素敵ですよ。

 ねずみのおいしゃさまの家に、さまざまな花があるのは、薬にするのでしょう。