ねんにいちどののみのいち/高松 葉・文 大島英太郎・絵/福音館書店/1996年
子どもにとって”蚤の市”というのは少しなじみがないかもしれません。
古道具や古着を売る露天市ですが、ここでは動物たちの年に一度の蚤の市です。
とにかく掘り出し物を見つける楽しみな蚤の市。
ツバメは、どろと土で作ったおきもの
ハタネズミは、お弁当箱やお菓子入れになる山栗の殻
アマガエルがうっているのは、トンボの羽。売りはサングラスになるというもの。
カナヘビは自分のしっぽ
アオダイショウは去年の抜け殻
ザりガニの ハサミ
いい出汁とれるのは こいのうろこ
柿のへたは バッジに帽子に
遊覧ボートもあって、福引きもあります。
福引きは、カワセミが魚をくわえたときにかかれている数字できまります。
文とは別に、動物たちが勝手に?いろいろ、つぶやいているのが、なんとも楽しいものになっています。
この蚤の市にあるのは、再利用するものばかりで無駄がありません。蚤の市のビラも葉っぱです。