どんぴんからりん

昔話、絵本、創作は主に短編の内容を紹介しています。やればやるほど森に迷い込む感じです。(2012.10から)

ねんに いちどの のみのいち

2018年10月06日 | 絵本(日本)


    ねんにいちどののみのいち/高松 葉・文 大島英太郎・絵/福音館書店/1996年


 子どもにとって”蚤の市”というのは少しなじみがないかもしれません。

 古道具や古着を売る露天市ですが、ここでは動物たちの年に一度の蚤の市です。

 とにかく掘り出し物を見つける楽しみな蚤の市。

 ツバメは、どろと土で作ったおきもの
 ハタネズミは、お弁当箱やお菓子入れになる山栗の殻
 アマガエルがうっているのは、トンボの羽。売りはサングラスになるというもの。
 カナヘビは自分のしっぽ
 アオダイショウは去年の抜け殻
 ザりガニの ハサミ
 いい出汁とれるのは こいのうろこ
 柿のへたは バッジに帽子に

 遊覧ボートもあって、福引きもあります。

 福引きは、カワセミが魚をくわえたときにかかれている数字できまります。

 文とは別に、動物たちが勝手に?いろいろ、つぶやいているのが、なんとも楽しいものになっています。

 この蚤の市にあるのは、再利用するものばかりで無駄がありません。蚤の市のビラも葉っぱです。