どんぴんからりん

昔話、絵本、創作は主に短編の内容を紹介しています。やればやるほど森に迷い込む感じです。(2012.10から)

クモヨばあさんのすばらしいす

2023年01月15日 | 紙芝居

    クモヨばあさんのすばらしいす/脚本・松居スーザン 絵・市居みか/童心社/2013年(12画面)

 

 クモヨばあさんは、巣を張る名人。

 ”でんたろう”、”ちょうじろう”からおねがいされてクモの巣をはることにしたクモヨばあさん。

 ところがその夜、はげしい雨が降りだし、すごいあらしが一晩中あばれまわりました。でんたろう、ちょうじろうもいなくなりました。クモヨばあさんは、すみきった空をみて、みんなを げんきづけるために、いままでより もっとすばらしい巣をと 張りはじめました。

 けむしさんが、落ちていた紫色の花びら、ガは、ちぎれた羽、とんとうむしは、おちている真っ赤な鳥の羽をもってきてくれました。一日中、はったり、つむいだり、ぬったり 大忙し。それでも、みんなのためにと、巣を作り続けます。

 夜になって、巣は出来上がりましたが、おもったほどきれいに なりませんでした。しかし、お星さまが ひとつ ひとつ消えていき、山の向こうから おひさまが かおをだすと、なんということでしょう。巣が七色に 輝きはじめたのです。

 そこへ、ちょうじろう、でんたろうもやってきて、「なんて きれいだろう」と、感激。でんたろうは、すんでいた しげみが めちゃくちゃになりましたが、七色の巣をみて 元気が出たと クモヨばあさんに お礼をいいました。

 

 最後は「そらはあおい せかいはうつくしい いきているって いいね」の歌でおわります。

 おばあさんの力だけでなく、みんなが協力してつくりあげた巣。なにかをやりとげようとすると、それを ささえてくれる人がいます。


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