ザガズー/クエンティン・ブレイク・作 谷川俊太郎・訳/好学社/2002年
楽しく暮らすジョージとベラのところへ、ある日小包が届きます。中には ちっちゃな ピンクの いきものが。「ザガズー」と名札もついた赤ちゃんでした。
はじめはしあわせな ひびを すごしていましたが、ある日、おおきなはげたかの 赤ん坊にかわって、おそろしいキイキイ声でなきます。
そして、朝起きてみると、ザガズーは ちっちゃな ゾウになっていました。家具にぶち当たり、テーブルクロスを ひきぬき、鼻でつかめるものは、なんでも口にいれます。
ザガズーは、それからも、イボイノシシに、怒りっぽいりゅうに、こうもりに・・・・
子育ての経験を、動物にたとえた ユニークな絵本。子育てに苦闘している人にとっては思い当たること多そうです。
それだけではありません。ザガズーが、若者になり、彼女ができて ふたりで ずっといきていたいと両親に いいにいったら ジョージとベラは、茶色のペリカンに かわっていました。
たしかに、人は、年をとると、行動が不自由になり、ある場合には、認知症になるなど、若者には、動物のように見えるのかも。
人生は、無事に成長できるとは かぎらないので、「じんせいって びっくりつづき」です。