どんぴんからりん

昔話、絵本、創作は主に短編の内容を紹介しています。やればやるほど森に迷い込む感じです。(2012.10から)

七面鳥とガチョウ・・アリソン・アトリー

2019年08月03日 | 創作(外国)

   氷の花たば/アリソン・アトリー・作 石井桃子 中川李枝子/岩波少年文庫/1996年

 

 七月後半から、一転して30度を超える毎日。暑くてぐったり。こんなときは冬をイメージするにかぎります。

 「七面鳥とガチョウ」は、クリスマス時期の話。

 有名という城でクリスマスをすごしたら、どんなものだろうと、ファージンゲール農場のオスの七面鳥とガチョウが、城を目指します。

 途中、子ブタと、宿屋から逃げ出したプラム・プディングがくわわり、さらに狩人におわれたキジもいっしょになります。

 クリスマス時期で、どれもごちそうになりそうな面々。さらに城に行ったら火に飛び込む夏の虫です。

 この面々、まっすぐ城をめざすのではなく、あっちこっちふらふら。

 キジの情報によると、城には泥棒の一味がすんでいるという。

 猿かに合戦よろしく、泥棒を追い出し、クリスマスの飾りは、金の腕輪や時計や指輪、食べ物もはリンゴ、ケーキ、砂糖菓子、肉パイとたっぷり。素晴らしいクリスマスでした。

 「ブレーメンの音楽隊」のようですが、ラストは食べられることなく、藁ぶき屋根の小さな納屋で、なかよく暮らします。

 プラム・プディングは、干したプラムやプルンをたっぷりいれて作ったもので、丸いケーキ型で、黒くて、どっしり重いとありますから、臼のような役割でした。泥棒のうえに落ちて打ちのめします。

 じつは、この泥棒たち、ファージンゲール農場の七面鳥とガチョウ、ブタを狙っていたのです。 


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