どんぴんからりん

昔話、絵本、創作は主に短編の内容を紹介しています。やればやるほど森に迷い込む感じです。(2012.10から)

はつてんじん

2019年01月01日 | 絵本(日本)


    落語絵本3 はつてんじん/作・絵:川端 誠/クレヨンハウス/1996年


 大晦日から元旦にかけて、風もなくおだやかな正月をむかえることができました。笑えないできごとばかりつづいていますが、せめて落語で笑いとばして、いい年にしたいですね。

 あれかってくれ! これかってくれ!とうるさく言わない約束で、天満宮の初天神にやってきたおとうちゃんと金坊。

 あんのじょう、金坊は、屋台にならぶ、わたがし、たこやき、あんずあめを おねだりしますが、「あれは、毒だ毒だ」とかわすおとうちゃん。

 「とうちゃんの仕事が うまくいきますように」「とうちゃんと かあちゃんが 病気をしませんようにと」と 金坊はおまいりではなかなか。

 とうちゃん おもわず金坊を見直しますが、すかさず、「凧かって! 凧 凧」と金坊。

 根負けして凧をかって、すぐに広場で、凧あげしはじめますが、夢中になったのはおとうちゃん。

 ほとんどが、おとうちゃんと金坊の会話ですが、なんともテンポよくすすんでいきます。

 途中で どちらがオヤジでどちらが子どもか わからなくなる展開におもわずニヤリ。

 童心にかえるおとうちゃん、親を思う子ども 素敵な親子です。裏表紙には「もうこれしかないだろう」という作者の絵が描かれています。

 しかし、凧遊びどろこか、外遊びする子どもも みられなくなりました。


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