どんぴんからりん

昔話、絵本、創作は主に短編の内容を紹介しています。やればやるほど森に迷い込む感じです。(2012.10から)

ぼくのこえがきこえますか

2013年09月04日 | 田島征三
日・中・韓平和絵本 ぼくのこえがきこえますか  

     ぼくのこえがきこえますか/田島征三/童心社/2012年初版

だれのために ころし、
だれのために ころされるの?
なんのために しぬの?
ぼくたちの すがたは だれにも みえないけれど、
あなたに つたえたい
ひとが ひとをころす 
せんそうのこと。
あなたと おなじように いきていた
ぼくたちの こと。
ぼくのこえがきこえますか

 戦争になってからでは遅い。大人の責任が問われています。

 日本、中国、韓国の絵本作家が手をつなぎ子どもたちにおくる絵本シリーズとあって、ストレートに平和ということが伝わってきます。

 田島さんの独特な荒々しいタッチで描かれてる絵が、この本のテーマにぴったり。思わず座りなおしました。


ちょうになった ぞう

2013年09月03日 | 絵本(日本)
ちょうになったぞう  

    ちょうになった ぞう/佐々木マキ 作・絵/フレーベル館/2009年初版

 

 大きな大きな象さんが、カメレオンおじいさんから聞いた「ちょうになりたいぞう」を5回となえると、小さい小さいちょうさんになって、かろやかに花から花へ、ひら、ひら、ひら。

 「ちょうになりたいぞう」というごろあわせや、ぞうさんが小さなちょうになってしまうという思いもつかない展開が楽しい。                   


ブナ林の四季・白神山地

2013年09月02日 | 絵本(自然)
ブナ林の四季・白神山地  

   ブナ林の四季・白神山地/しゃしん・ぶん 府瀬川秀司/そうえん社/2008年初版

 世界自然遺産に登録されている白神山地の四季の写真絵本です。

 すっぽりと雪にとざされたブナ林。
 芽吹いたばかりのブナの葉っぱ
 梅雨になると、雨雲がふか緑色のブナ林をつつみこむ
 秋空に映えるブナ林の黄葉
 葉っぱをおとした銀にかがやくブナ林

 どのページをとっても圧倒されほどのあざやかな自然をみることができます。

 ブナは高さ25m以上、直径は1~1.5m、寿命は200~250年で、落ち葉が厚く積もって大量の水をたくわえて、たくさんの生き物をはぐくむことができるという。
 こんな自然も温暖化の影響でどれだけながらえることができるか心配になる。

 大分前に、遠回りして箱根のブナを見たことを思い出させてくれた。