Mars&Jupiter

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朝夕の激しい雷雨、そしてホアキン・ロドリーゴのセレナード協奏曲

2009-05-09 04:53:04 | 古典~現代音楽スペイン編
昨日はウォーキングを休みました。
朝方は激しい雷雨のため、歩くのを諦めた。
夕方に歩けばよいと思っていたところ、
環状2号線沿いに歩き出そうとしたら、
にわかに曇り始め再び雷雨となる。
仕方がないので引き返し市営地下鉄で帰る。
こんな日もあるものだろうが、残念である。

昨日聴いたのは1901年生まれのロドリーゴの作品。
バレンシア州サグントに生まれた彼は三歳の時に視力を失い、
その後ピアノやヴァイオリンを習い始めた。
バレンシア音楽院で学んだあとは、パリでデュカスなどに師事した。
セレナード協奏曲は1954年に作曲された。
ハープのための協奏曲で、1956年に初演された。
ハープ奏者ニカノール・サバレタのために書かれたものである。
今回聴いたCDの演奏はイエペスのギター、
ナヴァーロ指揮、フィルハーモニア管弦楽団によるものである。

第一楽章アレグロは、短い序奏に続き、独奏ハープが入る。
エストゥディアンティーナというタイトルが付いていて、
これは学生の徹夜祭の意味のようである。
ハープと管弦楽の掛け合いで奏される音楽は軽快で、
スペイン的な民族主義的なものと
古典的な様式が融合し、明るく簡潔な感じである。
中間部のハープ独奏は、天上の響きのようで美しい。
最後はハープ響きで静かに終わる。

第二楽章モルト・トランクィロは、アリア付きの間奏曲だ。
ハープ独奏から始まる音楽は叙情的で、古典的な部分もある。
次に管弦楽による室内楽的な落ち着いた音楽が続き、
ハープ独奏のあと、管弦楽による対位法的な音楽が流れ、
両者が絡み合い、その後感傷的な音楽が展開されていく。
第三楽章サラオ、アレグロ・デチーゾは、
再び明るくテンポの速い軽快な音楽である。
スペイン的な舞踏風の音楽の中、
ハープも弾むような音を奏でていく。
管弦楽は不協和音も加えながら、
盛り上がって最後華やかに終わる。

なお、今回とりあげた協奏曲イタリア・スペイン・ポルトガル編の
CD等の情報は、以下のアドレスに載せてあります。
http://www1.ocn.ne.jp/~bocchi07/concerto-music-cd-it-sp-po.html
参考にしていただければ幸いです。
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