Mars&Jupiter

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エイナル・エングルンドのフルート協奏曲を聴きながら三枚町から上星川駅まで歩く

2009-05-15 05:17:51 | 古典~現代音楽フィンランド編
昨日は三枚町から上星川駅まで歩きました。
途中聴いたのは1916年生まれのエングルンドの作品。
彼の略歴は交響曲編で以前触れたので省略する。
フルート協奏曲は1985年に作曲された作品である。
今回聴いたCDの演奏はミカエル・ヘラスヴォのフルート、
セーゲルスタム指揮のフィンランド放送交響楽団によるものである。
第一楽章リトルネッロ、アレグロ・モデラートは、
まるでお祭り騒ぎのような感じの激しい序奏に続き、
独奏フルートが入るが、これは高度な演奏技術が要求され、
演奏するにも気の抜けないような感じもする。
叙情性というよりもエネルギッシュな音楽であり、
チェンバロも入り、おやっと思わせるところがあり、
最後まで飽きさせることのない趣向の凝った楽章である。

第二楽章カンツォーナ、モデラートは、
メランコリックな感じで弦楽器と金管楽器で始まる。
独奏フルートが入り、前楽章と比べると内省的である。
しかしやがて激しくなり、沈黙はかき消される。
中間部はカデンツァ風に独奏フルートが活躍し、
フルート奏者にとっては技巧を発揮する場である。
音楽は再び深刻な感じの音楽となり、
それはショスタコーヴィチを思わせ、
フルートは重要な役割を演じていると思える。
第三楽章フィナーレ、アレグロ・コン・ブリオは、
軽快な感じの音楽で金管楽器と独奏フルートで始まる。
打楽器の叩く軽快なリズムに乗り、行進曲風に、
しかし少しグロテスクな感じの音楽になっていく。
独奏フルートのカデンツァがそのあとしばらく続き、
ファゴットと絡み合いながら、再び冒頭の軽快な旋律が現れ、
駆け抜けるように速いテンポで進み盛り上がったあと、
一種に静まったあと再び激しく盛り上がって終わる。
やっぱりエングルンドの作品はなかなか聴き応えがあるなあ。
コメント
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