Mars&Jupiter

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フランシス・プーランクのピアノと管弦楽のための協奏曲嬰ハ短調を聴きながら、汐留から芝浦ふ頭まで歩く

2009-05-30 12:56:29 | 古典~現代音楽フランス編
昨日は汐留から芝浦ふ頭まで歩きました。
途中聴いたのは1899年生まれのプーランクの作品。
パリで生まれた彼は、幼い頃からピアノを学び、
1916年から作曲を始め、1921年から1924年の間、
シャルル・ケクランに師事したということである。
ピアノと管弦楽のための協奏曲嬰ハ短調は1949年作曲され、
翌年ボストンでシャルル・ミンシュの指揮で初演された。
今回聴いたCDの演奏はガブリエル・タッキーノのピアノ、
プレートル指揮、パリ音楽院管弦楽団によるものである。
第一楽章アレグレットの冒頭でピアノがする主題は、
哀愁漂うロマンティックな旋律であり、
ピアノ独奏が中心に音楽が展開するというよりは、
管弦楽が作り出す音楽に、
ピアノがそれに装飾を加えるといった感じである。
次から次へと溢れてくるように様々な旋律が登場する。
最後は冒頭の主題等主要な主題が再現され、
輝かしい感じで華麗に終わる。

第二楽章アンダンテ・コン・モートでは、
ゆったりとした牧歌風な主題を管弦楽が奏で、
独奏ピアノがそれを引き継ぐ。
それを打ち破るようなドラマティックな音楽に
なるところもあり、ユニークな音楽の発想は、
プーランクらしくて楽しい。
最後は冒頭の牧歌風の主題が登場し、
少し感傷的な部分もみせて静かに終わる。
第三楽章ロンド-ア・ラ・フランセーゼは、
流れるような軽快な旋律がピアノ中心に展開され、
いかにもプーランクらしい騒がしいところがいい。
フォスターのスワニー河の旋律をもじっているのか、
そんな旋律も出てきて面白いものである。
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