昨日は三枚町から上星川駅まで歩きました。
途中聴いたのは1950年エストニア生まれのスメラの作品。
彼の略歴は管弦楽曲編で以前触れたので省略する。
ピアノ協奏曲は、1989年に作曲された。
今回聴いたCDの演奏はカッレ・ランダルのピアノ、
パーヴォ・ヤルヴィ指揮、マルメ交響楽団によるものである。
第一楽章コーメ・チェルカンド・ウン・テンポは、
ピアノ独奏による自由で即興的な旋律から始まる。
それは神秘的でもあり、幻想的でもある。
これにフルートや木管楽器が加わり、
弦楽器は時々吹く風のゆらぎの音を表しているみたいだ。
やがてピアノは主題らしい旋律を繰り返していく。
そのピアノの音と自然の音が重なりあっていくかのよう。
突然打楽器が入り、激しい音楽になり、
ミニマム・ミュージック風になり、
ピアノ協奏曲っぽくはないおもしろさがある。
第二楽章インカンタンド・フェローチェは、
ピアノ独奏によってやや重々しい感じで始まる。
とはいえ、最初は2つの音型を鳴らし、
その上に歌曲風の旋律を重ね、繰り返し演奏していく。
その旋律は繰り返す中で、他の楽器を加えつつ、
少しずつ変化しながら、情熱的になっていく。
呪術的な感じもさせる不思議な旋律は、
盛り上がりと静まりを繰り返しながらも、
徐々に盛り上がりをみせ、荒々しくなっていく。
この盛り上がり方は、ラヴェルのボレロ風でもあるが、
彼独特であり、とても印象的な音楽である。
この盛り上がりが終わったあとのコーダは、
打楽器と金管楽器が活躍する荒々しい音楽である。
それは、ストラヴィンスキーの「春の祭典」に似て、
第2部の終曲「いけにえの踊り」にあるコーダの部分を
思わせるような刺激的で爽快な終わり方であり、
これまたピアノ協奏曲ぽくなくておもしろい。
なお、今回とりあげた協奏曲北欧(バルト三国含む)編の
CD等の情報は、以下のアドレスに載せてあります。
http://www1.ocn.ne.jp/~bocchi07/concerto-music-cd-n-eu.html
参考にしていただければ幸いです。
途中聴いたのは1950年エストニア生まれのスメラの作品。
彼の略歴は管弦楽曲編で以前触れたので省略する。
ピアノ協奏曲は、1989年に作曲された。
今回聴いたCDの演奏はカッレ・ランダルのピアノ、
パーヴォ・ヤルヴィ指揮、マルメ交響楽団によるものである。
第一楽章コーメ・チェルカンド・ウン・テンポは、
ピアノ独奏による自由で即興的な旋律から始まる。
それは神秘的でもあり、幻想的でもある。
これにフルートや木管楽器が加わり、
弦楽器は時々吹く風のゆらぎの音を表しているみたいだ。
やがてピアノは主題らしい旋律を繰り返していく。
そのピアノの音と自然の音が重なりあっていくかのよう。
突然打楽器が入り、激しい音楽になり、
ミニマム・ミュージック風になり、
ピアノ協奏曲っぽくはないおもしろさがある。
第二楽章インカンタンド・フェローチェは、
ピアノ独奏によってやや重々しい感じで始まる。
とはいえ、最初は2つの音型を鳴らし、
その上に歌曲風の旋律を重ね、繰り返し演奏していく。
その旋律は繰り返す中で、他の楽器を加えつつ、
少しずつ変化しながら、情熱的になっていく。
呪術的な感じもさせる不思議な旋律は、
盛り上がりと静まりを繰り返しながらも、
徐々に盛り上がりをみせ、荒々しくなっていく。
この盛り上がり方は、ラヴェルのボレロ風でもあるが、
彼独特であり、とても印象的な音楽である。
この盛り上がりが終わったあとのコーダは、
打楽器と金管楽器が活躍する荒々しい音楽である。
それは、ストラヴィンスキーの「春の祭典」に似て、
第2部の終曲「いけにえの踊り」にあるコーダの部分を
思わせるような刺激的で爽快な終わり方であり、
これまたピアノ協奏曲ぽくなくておもしろい。
なお、今回とりあげた協奏曲北欧(バルト三国含む)編の
CD等の情報は、以下のアドレスに載せてあります。
http://www1.ocn.ne.jp/~bocchi07/concerto-music-cd-n-eu.html
参考にしていただければ幸いです。