Mars&Jupiter

おおくぼっちの屋根裏部屋へようこそ!

ホルスト・シュタインのアントン・ブルックナーの交響曲第6番イ長調を聴く

2010-07-29 18:15:31 | アントン・ブルックナーの作品
昨日は夏風邪をひき、ウォーキングどころではない。
家に帰って体温を測ると38.4度あり、どうにもならず寝た。
さて前回1824年生まれのブルックナーの作品をとりあげたので、
ドイツ・オーストリア編の締めとして、
このあとはブルックナーの交響曲群をとりあげていきたい。
交響曲第6番イ長調は、1879年から1881年にかけ作曲された。
聴いたCDは、ホルスト・シュタイン指揮、
ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団の演奏によるものである。
この演奏は高校時代レコードでよく聴いた演奏であるので懐かしい。
第一楽章マエストーソはソナタ形式で書かれている。
ヴァイオリンが刻むリズムに乗って低弦が第一主題を奏で、
それに金管楽器が加わり勇ましい感じとなる。
それとは対照的な温和な感じの第二主題と
金管楽器によって堂々と歌われる第三主題が示される。
第一主題がもう一度金管楽器により示され展開部に入り、
これらの主題は展開されて、最後は第一主題を中心に
盛り上がりを見せながら堂々とした感じで終わる。
ここで聴くことのできる金管楽器の響きはウィーン・フィルらしくていい。

第ニ楽章アダージョは、ソナタ形式で書かれている。
前楽章の金管楽器が活躍するのとは違い弦楽器が活躍する。
コラール風の第一主題と、明るい第二主題、
そして葬送行進曲風の第三主題が現れ、おだやかな曲である。
第三楽章スケルツォは、三部形式で、
低弦が刻むリズムに木管楽器がスケルツォ風主題を奏で、
金管楽器も加わり荒々しさが加わる。中間部のトリオでは、
交響曲第5番第1楽章の主題が幻影のように現れる。
第四楽章フィナーレは、ソナタ形式で書かれている。
弦楽器中心に始まる序奏に続き、ホルンが第一主題を奏で、
弦楽器が奏でる第二主題と管楽器中心に奏される第三主題が現れる。
これらが展開部で変形され、コーダは第一楽章の第一主題が回想され、
最後は金管楽器中心に堂々とした感じで終わる。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする