Mars&Jupiter

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グスタフ・ホルストのイエス讃歌作品37 (H140)を聴く、そして三枚町から新横浜まで歩く

2010-11-13 15:37:14 | グスタフ・ホルストの声楽曲・合唱曲
昨日は三枚町から新横浜まで歩きました。
今回取り上げるのはホルストの管弦楽付きの合唱曲である。
イエス讃歌作品37 (H140)は、1917年に作曲された。
1920年3月作曲者自身の指揮でクイーンズ・ホールにて初演された。
当時ギリシア語を学び、ギリシアの原典を読むことを楽しんでいた彼は、
聖書の外典である聖ヨハネの使徒行伝をギリシア語の原典で読み、
英語に翻訳をして、これをテキストにしてイエス讃歌を作曲した。
聴いたCDはサー・エドリアン・ボールト指揮、
BBC交響楽団および合唱団の演奏による。
第1部前奏曲は、聖歌風の素朴な旋律がトロンボーンにより奏されて始まる。
その旋律はオーボエに引き継がれ、フルートやホルンなどが絡み、
低弦がその聖歌風の旋律を奏で、そのあとは組曲「惑星」の「金星」を
思わせるような淡く美しい音楽となり、女声合唱が入る。
そこでいきなりトッティによる一音が入ったあと、
男声合唱が「舌よ歌え(Pange lingua)」と歌い始め、
アーメンと歌うところで第一部は静かに終わる。

続く第2部讃歌は、神を讃える合唱となり、壮大な音楽になる。
ここでは低弦が奏でていく下降する音型が印象的である。
合唱と金管楽器が作り出す音楽が盛り上がりをみせたあと、
やや穏やかな音楽になり、合唱と弦楽器による美しい曲となる。
そのあとは打楽器と金管楽器が入り、華やかで堂々とした音楽になる。
To you who gaze a lamp am Iのあたりの合唱は美しい。
そして、Give ye heed unto my dancingの合唱からは、
冒頭の聖歌風の旋律が歌われていき、太鼓が行進風のリズムを叩く。
そのあといったん静かになり、フルートなどが活躍し、
徐々に合唱が盛り上げていき、金管楽器は聖歌風の旋律で絡んでいく。
そのあと低弦が下降する音型を繰り返し、合唱と絡んでいく。
そして、神を讃える合唱が繰り返され、盛り上がりをみせ、
低弦が下降する音型を繰り返す中、合唱はアーメンと歌い、
最後はおだやかに、消え入るようにして終わる。
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