Mars&Jupiter

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ルイーズ・ファランク(ファラン)の交響曲第3番ト短調作品36を聴き、二俣川から緑園都市まで歩く

2011-01-11 02:40:20 | 古典~現代音楽フランス編
昨日は二俣川から緑園都市駅まで歩いて往復しました。
途中、仕上がっている服を受け取るため、紳士服の店に立ち寄りました。
家に帰ってからは、二人でワインを飲みながらチーズとポトフを食べる。
前の日はモッツァレラをドライ・トマトのオリーブ油漬と食べたので、
昨日はカチョカヴァロを買ってきて、軽くフライパンで焼き、
ドライ・トマトのオリーブ油漬と食べ、これはこれでよかった。
ポトフも相変わらずおいしく、冬の時期は暖かいポトフがいい。
途中聴いたのは、1804年パリに生まれたファランク(ファラン)の作品。
彼女は、幼少からピアノをクレメンティ門下のセシル・ソリアに学び、
15歳になってからアントニン・レイハ(ライヒャ)に和声学を師事したようだ。
フルート奏者で出版業を行っていたアリステッド・ファランクと1821年結婚し、
子供も育てる一方でピアノを教え、作曲法などを学び、
1830年代からは様々な作品を作曲して発表し、世に知られるようになり、
1842年にはパリ音楽院のピアノ科教授にも就任した。
交響曲第3番作品36ト短調は、1847年に作曲された。
聴いたCDは、ヨハネス・ゴリツキ指揮、
ハノーファー北ドイツ放送フィルハーモニー管弦楽団の演奏によるもの。

第一楽章アダージョ-アレグロは、オーボエが悲哀をこめた旋律を奏で、
弦楽器がそれを引継ぎ、木管楽器に引き継がれこの序奏が終わり、
アレグロの主部に入り、弦楽器中心に主題を奏でていくが、
これはシューベルトの交響曲を思わせるような音楽である。
木管楽器や弦楽器により別の主題が示され、これら主題が展開されていく。
この展開の手法もシューベルト風な部分もあるが、
この曲を聴いてフランスの作曲家と思うことはないだろう。
終わり方も堂々としていてなかなかである。
第二楽章アダージョ・カンタービレは、木管楽器が活躍し、
牧歌的な穏やかな楽章で、クラリネットなどが奏する旋律が美しい。
師の影響もあってか木管楽器の扱いが優れている感じがする。
中間部のドラマティックな展開はシューベルトの未完成交響曲の
第二楽章の部分に似たところを感じる。
そのあとはおだやかな牧歌的な音楽となって終わる。

第三楽章スケルツォ、ヴィヴァーチェは、
メンデルスゾーン風の軽快なスケルツォである。
中間部では木管楽器が活躍し、その扱いはさすがである。
再び冒頭の速い主題が奏されて終わる。
第四楽章フィナーレ、アレグロは、シューベルト風でもあり、
一部ではモーツアルトを感じさせ、流れるような音楽がいい。
メンデルスゾーンのような情熱的で、ドラマティックな展開をみせ、
古典派的な部分とロマン派的な部分がうまく融合している感じだ。
最後も盛り上がりをみせつつ、短調で堂々とした感じで終わる。
全曲聴いてみて、なかなか聴き応えのある作品である。
フランスにこんな女性作曲家がいたんだということで感心した。
時代の中で忘れ去られていた作曲家の代表作といっていいだろう。
コメント
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