Mars&Jupiter

おおくぼっちの屋根裏部屋へようこそ!

刈穂を飲んでお正月気分、そしてアルベール・ルーセルの交響曲第3番ト短調作品42を聴く

2011-01-02 09:46:05 | 古典~現代音楽フランス編
昨日はたけくま酒店で買った日本酒「刈穂」のsuper sweetを飲みながら、
おせちを食べ、ゆったりと正月気分にひたった。
「刈穂」の大吟醸super sweetは、甘すぎるのかと思ったが、
意外にそうでもなく、さすが軽くて飲みやすく、妻も気に入ってくれた。
一方二俣川の駅前の酒店で買った「刈穂」の山廃純米の超辛口は対照的。
これはブリの照り焼きやローストビーフなどを食べながら飲むにはいい。
少し、重い感じなので、酒だけ飲んでというとちょっときつい酒である。
音楽の紹介のコーナーは今日からフランス編に入ろうと思う。
昨日聴いたのは、1869年生まれのルーセルの交響曲第3番ト短調作品42。
ボストン交響楽団設立50周年記念作品として委嘱された作品である。
1929年から1930年にかけて作曲され、1930年クーセヴィツキーの指揮で初演された。
この作品については以前触れたこともあるが、少し詳しく触れておきたい。
聴いたCDは、レナード・バーンスタイン指揮、
ニューヨーク・フィルハーモニックの演奏によるもの。

第一楽章アレグロ・ヴィーヴォは、ソナタ形式で書かれている。
強烈なリズムによる第一主題で始まり、この旋律はとても印象的である。
第二主題はフルートに示される対照的で穏やかな旋律である。
展開部は第一主題が変形されて登場するところから始まる。
ここでは「5音の動機」とよばれる旋律が登場する。
打楽器と金管楽器が活躍し、うねるような音楽が展開され、
そして再現部で第一主題から再現され、最後は華々しく終わる。
第ニ楽章アダージョは、三つの部分で構成される。
第一部はオーボエなど木管楽器により「5音の動機」が示される。
弦楽器がこれを引き継ぎ、この動機をもとに旋律を発展させていく。
終わりでは木管楽器による行進曲風の旋律が登場する。
第二部は、様々な楽器が第一部の弦楽器が示した主題を
フーガ風に受け継いでいき、音楽は展開されていく。
第三部は第一部の自由な再現となっている。
弦楽器に金管楽器や打楽器が加わり、クライマックスを築き、
静かになったあと、フルートが「5音の動機」を示し、
これをホルン、ヴァイオリン・ソロが受け継ぎ、最後静かに終わる。

第三楽章ヴィヴァーチェは、三つの部分から成るスケルツォ。
弦楽器によるワルツのリズムに乗った荒々しい主題が奏され、
木管による別の主題も登場する。短い楽章ではあるがめまぐるしく変化し、
ワルツのリズムの冒頭の主題が繰りかえされ、軽快に終わる。
第四楽章アレグロ・コン・スピリートは、ロンド形式による。
フルートで示された軽快な主題に他の木管楽器や弦楽器が加わる。
行進曲風に進行し、ゆったりとしたアンダンテとなったところで、
ヴァイオリン・ソロが「5音の動機」を奏し、クラリネットも絡んでいく。
フルートが最初の軽快な主題を再び奏し、再び行進曲風の音楽を経て、
冒頭の軽快な主題をもとに最後盛り上がりをみせて、
「5音の動機」を何度も繰り返し、最後はトッティで華やかに終わる。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする