Mars&Jupiter

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アンリ・ソゲ(ソーゲ)のバレエ音楽「旅芸人たち」を聴きながら、星川から横浜まで歩く

2011-01-23 07:08:32 | 古典~現代音楽フランス編
昨日は、星川から横浜まで歩きました。
途中聴いたのは、1901年生まれのソゲの作品。
5歳の頃からピアノを学び、オルガンをルロー夫人に師事した。
交通事故で父を失う不運にも見舞われたが、「三人組」を結成し、
作品を発表し、ケクランに師事し、様々な作品を残した。
バレエ音楽「旅芸人たち」は、1945年に作曲された。
彼が幼い頃から親しんだ旅芸人たちやサーカスなど、
大道芸を演じる人たちの記憶を音楽化したバレエ音楽である。
このバレエは1945年3月2日シャンゼリゼ劇場で初演され、大成功をおさめた。
聴いたCDは、作曲者自身であるアンリ・ソゲの指揮、
コンセール・ラムルー協会管弦楽団の演奏によるものである。
第1曲「プロローグ」は、アレグロの曲で行進曲のテンポで、
トランペットなど金管楽器により、軽快に華々しく始まる。
旅芸人たちが人々に自分たちの芸をみせようと、
勢いこんでいる感じの楽しい音楽である。
第2曲「旅芸人たちの入場」は、ワルツ風の音楽であり、
優雅な感じの音楽が金管楽器中心に華々しく展開されていく。
終わりの方で徐々にその主題は弱々しくなっていく。
第3曲「下準備」は、アダージョの部分で弦楽器中心に叙情的な旋律が、
ゆったりとしたテンポで演奏され、木管楽器が軽快に活躍する。
部分的にはプロコフィエフを感じさせるところもあり、
最後は金管楽器を中心に盛り上がり、次の曲に入る。
第4曲「客の呼び込み」は、第1曲アレグロの旋律が、
金管楽器と打楽器中心に現れて、繰り返される。

第5曲「本番」は、5つつの部分に分かれている。
「椅子を操る少女」、「幻燈」、「道化師」、「シャムの双子」、
「手品師」、「人形を操る手品師」という構成になっている。
アレグロ・ジュストで始まる軽快な「椅子を操る少女」のあと、
ヴィヴァーチェの「幻燈」が続き、ヴァイオリン独奏が活躍する。
現れて舞踏風の音楽が展開されたあと、ヴィヴァーチェの「道化師」の音楽となる。
騒がしい感じの音楽がピアノなども活躍し奏され、道化師の滑稽な感じが描写される。
次のバルカレーロ(舟歌)の「シャムの双子」は、ゆったりとした舞踏風の曲で、
この旋律にクラリネットやフルートなど木管楽器が絡んでいく。
それが終わると軽快に奏されるヴィヴァーチェの「手品師」の音楽になる。
トランペットなど金管楽器も活躍し、華々しい感じの曲である。
アンダンティーノの「人形を操る手品師」はゆったりとしたテンポの曲で、
フルートやクラリネット、オーボエなど木管楽器が活躍し、
徐々にワルツ風の曲になって、盛り上がって終わる。
第6曲「フィナーレ」は、アレグロ・ヴィヴァーチェのギャロップで、
明るく楽しい音楽で、旅芸人たちのみせる芸が終わることを示している。
第7曲「集金と旅芸人たちの出発」は、第1曲の行進曲風の音楽が繰り返される。
しかし、第1曲とは違って音楽に溌剌とした元気な感じはみられない。
これは客の入りが思ったほど少なく、気を落としている様子を描写しているようだ。
続く第2曲「旅芸人たちの入場」のワルツ風の曲も繰り返されるが同様に勢いはない。
木管楽器中心にその旋律が繰り返され、最後は静かに終わっていく。
コメント
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