Mars&Jupiter

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ガンサー・シュラーのパウル・クレーの主題による7つの習作を聴く

2014-05-10 17:26:18 | 古典~現代音楽北アメリカ編
昨日はウォーキングを休みました。
今回取り上げるのは、1925年生まれのガンサー・シュラーが、
1959年に作曲したパウル・クレーの主題による7つの習作である。
彼の略歴は以前述べたので省略する。
今回聴いたCDはアンタル・ドラティ指揮、
ミネアポリス交響楽団による演奏である。
第一曲いにしえのハーモニーは、弦楽器の奏でるハーモニーに始まり、
それに金管楽器や木管楽器が加わり厚みを増していく。
途中金管楽器が旋律を奏でて盛り上がったあとは静かになっていく。
第二曲抽象的な三重奏は、木管楽器と金管楽器により、
室内楽的な響きの中、十二音技法的な音楽が展開される。
第三曲小さく青い悪魔は、打楽器が活躍し、
ウッドベースとともにジャズ風の音楽が展開される。
第四曲さえずる機械は、軽快な感じの曲で、
鳥のさえずりはフルートなどにより表現される。
第五曲アラブの村は、フルートにより旋律が奏でられて始まる。
その旋律はアラブ風であり、それに打楽器や木管楽器が絡み、
エキゾティックな雰囲気を醸し出し、
素朴で民謡風の旋律が奏でられ、舞踏風の音楽になっていく。
第六曲不気味な瞬間は、金管楽器や打楽器が織りなす響きが面白い。
緊迫感のある音楽が金管楽器と弦楽器により生み出されていく。
第七曲パストラーレは、弦楽器の繰り返す音型に、
木管楽器や金管楽器が絡んでいき、荒涼とした音楽が展開されていく。
最後はクラリネットと弦楽器の音が残り、静かに終わる。
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