Mars&Jupiter

おおくぼっちの屋根裏部屋へようこそ!

三枚町から小机まで歩く、そしてニコライ・ミャスコフスキーの交響曲第24番ヘ短調作品63を聴く

2010-04-25 23:11:34 | ニコライ・ミャスコフスキーの作品
昨日は三枚町から小机駅まで歩きました。
昨日聴いた曲は1881年生まれのミャスコフスキーの作品。
彼の略歴については、以前ブログで書いたので省略する。
今回聴いたCDは、ドミトリ・ヤブロンスキー指揮、
モスクワ・フィルハーモニー管弦楽団の演奏によるもの。
ミャスコフスキーの交響曲第24番ヘ短調作品63は、
1943年に作曲され、デルザノフスキーの思い出にという副題がついている。
ウラディーミル・デルザノフスキー(デルジャノフスキー)は、
ミャスコフスキーと共に働いた音楽学者で出版業者だったようだが、
キルギスに疎開したミャスコフスキーに疎開していた時に、
デルザノフスキーが1942年9月に亡くなった知らせを聞いた。
したがってこの作品は親友デルザノフスキーに献呈されている。
初演は1943年8月ムラヴィンスキーの指揮で、
モスクワ音楽院の大ホールで行われたようである。

第一楽章アレグロ・デチーソは、ソナタ形式で書かれている。
冒頭は金管楽器によるファンファーレ風の音楽で始まり、
そのあとはデルザノフスキーの死を悼むかのように
暗い悲しみに満ちたような英雄的な感じの第一主題が奏され、
そのあとの牧歌風の第二主題も現れ、提示部は終わる。
そのあと主題は展開部で変形されていき、
再現部では第一主題がティンパニの叩く音の中再現され、
最後はティンパニの一音で静かに終わる。
第二楽章モルト・ソステヌートは、第一楽章の第一主題が現れ、
その後はフルートなど木管楽器によりゆったりとした旋律が奏でられる。
友人の死を悼むように回想風の音楽が展開される。
中間部から終わりにかけてはドラマティックな感じで、
金管楽器が加わる盛り上がりの部分がある。
最後は穏やかで平和な感じの音楽になって静かに終わる。
第三楽章アレグロ・アパッショネートは、
最初勇ましい感じの主題が奏される。
もう一つの主題は牧歌的な感じで、管楽器によって奏される。
これらの主題は第一楽章の第二主題を変形しているということだ。
主題をもとにした展開がされたあと、
最後は友の冥福を祈るようなやさしい音楽で終わる。
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アナトリ・リャードフのポロネーズ ハ長調作品49を聴きながら、横浜から和田町まで歩く

2010-04-24 06:32:57 | 古典~現代音楽ロシア編
昨日は横浜から和田町まで歩きました。
途中聴いた曲は1855年生まれのリャードフの作品。
彼の略歴については、以前ブログで書いたので省略する。
今回聴いたCDは、エフゲニー・スヴェトラーノフ指揮、
ソ連国立交響楽団の演奏によるもの。
ポロネーズ ハ長調作品49は1899年に作曲された作品のようである。
冒頭で堂々と奏されるポロネーズ風の舞踏的な主題が、
もう一つの流れるような優雅な主題とともに繰り返されていく。
中間部に現れる主題は、ロシアらしく叙情的かつロマンティックである。
そのあと冒頭の主題が再び金管楽器とともに奏され、
もう一つの主題も再現され、最後冒頭の主題を中心に
金管楽器と打楽器が活躍し華やかに、そして堂々と終わる。
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エドゥアルト・ナプラヴニクの歌劇「ドゥブロフスキー」から「ポロネーズ」を聴く

2010-04-23 06:28:24 | 古典~現代音楽ロシア編
昨日は一日忙しく雨のため、ウォーキングを休みました。
昨日聴いた曲は1839年生まれのナプラヴニクの作品。
プラハで学んだあと1861年からロシアに移った彼は、
マリンスキー劇場の首席指揮者として活躍した。
今回聴いたCDは、エフゲニー・スヴェトラーノフ指揮、
ソ連国立交響楽団の演奏によるもの。
歌劇「ドゥブロフスキー」は1894年に作曲された。
「ポロネーズ」は、金管楽器中心に奏でる華やかな音楽で始まる。
舞踏風の旋律が繰り返され、最後は華麗に堂々と終わる。
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ドミトリ・ショスタコーヴィチのバレエ組曲「黄金時代」作品22aを聴く

2010-04-22 06:14:05 | ショスタコーヴィチの作品
昨日は一日忙しくウォーキングを休みました。
昨日聴いた曲はショスタコーヴィチの作品。
1906年サンクトペテルブルクで生まれた彼は、
母からピアノを習い、グラッセル音楽学校で学んだ後、
ペテルブルク音楽院に入り、作曲とピアノを学んだ。
音楽院の卒業作品として作曲した交響曲第1番で一躍名声を博した。
今回聴いたCDは、マキシム・ショスタコーヴィチ指揮、
ボリショイ劇場管弦楽団および合唱団の演奏によるもの。
バレエ組曲「黄金時代」作品22aは、
1929年から1930年にかけて作曲された。
第1曲序奏は、フルートとクラリネットから始まる旋律が、
対位法的に木管楽器によって展開していく。
途中ワルツ風の音楽になり、次に行進曲風となっていく。
再びワルツ風の音楽となって最後トゥッティで終わる。

第2曲アダージョは、サクソフォンが奏でる牧歌的で、
ゆったりとした旋律が甘美であり、印象的である。
それに応えヴァイオリン・ソロが跳躍的な旋律を奏でる。
やがてホルンとフルートが奏でる旋律が続き、
弦楽器全体の合奏となり盛り上がりをみせたあと、
ユーフォニウムの歌うような旋律が続き、
クラリネットがそれを引き継ぎ、サクソフォンが現れ、
フルートが弦楽器に支えられて奏され、
ピッコロによって静かに消えるような弦楽器の音の中で終わる。
第3曲ポルカは、サクソフォンやクラリネットなどによって
滑稽な感じの旋律が奏でられ、いかにもショスタコーヴィチらしい。
第4曲踊りは、軽快な感じの華やかな音楽である。
ハーモニウムや木管楽器が活躍し明るく楽しい。
シンコペーションのリズムに乗りながら、
最後は熱狂的な中で終わる。
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アンドレイ・ヴォルコンスキーのピアノとオーケストラのための「不動」を聴きながら西谷から三枚町まで歩く

2010-04-21 03:59:03 | 古典~現代音楽ロシア編
昨日は西谷から三枚町まで歩きました。
途中聴いた曲は1933年生まれのヴォルコンスキーの作品。
聴いたCDは、ゲンナジー・ロジェストヴェンスキー指揮、
ソヴィエト国立交響楽団の演奏によるもの。
彼はスイスのジュネーヴに生まれたロシア人作曲家であり、
パリでピアノと作曲を学んだあと、1947年ソ連のモスクワに渡り、
モスクワ音楽院でユーリ・シャポーリンに師事したが、
院内の規則を破ったことから追放となったようだ。
12音技法などをソ連にもたらしたが、当局に弾圧され、
1973年には出国し、その後はフランスなどで生活したようだ。

ピアノとオーケストラのための「不動」は、
1977年から1978年にかけて作曲された作品のようである。
最初に鈍い打楽器と金管楽器の音に続き
独奏ピアノが呼応し、そのあとピアノ独奏が続く。
打楽器と金管楽器が入り、再びピアノ独奏が入るが、
ピアノの奏でる旋律はどことなく悲しい感じである。
その後ピアノ伴奏と金管楽器が対話するように続け、
これを繰り返していくが、その調性に守られた緊張が放たれ、
全合奏になったあと、彼の得意とする無調の世界に入る。
何か重苦しいものからの解放を楽しむように、
その後展開するが、最後は静かに終わる。
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