Mars&Jupiter

おおくぼっちの屋根裏部屋へようこそ!

エイナル・エングルンドのヴァイオリン協奏曲を聴きながら、三枚町から西谷まで歩く

2010-08-21 05:10:21 | 古典~現代音楽フィンランド編
昨日は三枚町から西谷駅まで歩きました。
途中聴いたのは1916年生まれのエングルンドの作品である。
彼の略歴については以前触れたので省略する。
ヴァイオリン協奏曲は1981年に完成した作品である。
聴いたCDはカイヤ・サーリケットゥのヴァイオリン、
ウルフ・ショーデルブロム指揮、フィンランド放送交響楽団の演奏による。
第一楽章アレグロ・モデラートは、冒頭で5つから成る音型を
管弦楽全体でユニゾンで奏し、それを独奏ヴァイオリンが模倣する。
そのあと独奏ヴァイオリンが別の旋律を奏で、管弦楽が演奏し、
再び独奏ヴァイオリンが登場し、ここから管弦楽との競演になる。
新古典主義的な部分も見せながら、ロマンティックな部分もある。
独奏ヴァイオリンのカデンツァの部分は技巧的というよりは、
瞑想的で独白のようでもあり、ここでも冒頭の5つの音型が最後に現れ、
それは管弦楽にも引き継がれ、その5つの音型に基づいて、
独奏ヴァイオリンと管弦楽がそれを発展させて、最後静かに終わる。

第二楽章モデラートでは、悲痛な感じの旋律が最初管弦楽全体で示される。
そのあと独奏ヴァイオリンが入り、叙情的な旋律を奏でていく。
独奏ヴァイオリンとフルートが絡み合い、次にはオーボエと、
そしてホルンと絡み合いながら、音楽は進行していき、
最後は弦楽合奏と独奏ヴァイオリンのみとなり、静かに終わる。
第三楽章フィナーレ(アレグロ・モデラート)の最初は、
第一楽章冒頭の5つの音型が管弦楽で奏される。
その後は軽快なテンポで独奏ヴァイオリンが旋律を奏で、
管弦楽もそれに絡みあい、中間では独奏ヴァイオリンのカデンツァが入る。
それが終わると管楽器中心に軽快な旋律が奏でられ、
独奏ヴァイオリンが入り、管弦楽との競演が続くが、
ここで再び管弦楽が第一楽章冒頭の5つの音型を示される。
最後はこの5つの音型による音楽で颯爽と終わる。
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フランツ・ベルワルドの交響曲第4番変ホ長調を聴きながら、三枚町から西谷まで歩く

2010-08-20 05:56:09 | 古典~現代音楽スウェーデン編
昨日は三枚町から西谷駅まで歩きました。
途中聴いたのは1796年生まれのベルワルドの作品である。
彼の略歴については以前触れたので省略する。
交響曲第4番変ホ長調は1845年に完成した作品である。
初演は1878年作曲家のルードヴィーグ・ノルマンの指揮で、
ということだから生前には演奏されなかったということになる。
聴いたCDはネーメ・ヤルヴィ指揮、エーテボリ交響楽団の演奏による。
第一楽章アレグロ・リゾルートは、冒頭のトランペットの音に続き、
明るく流れるような感じの第一主題が奏され、メンデルスゾーン風である。
第二主題はシンコペーションが活かされた旋律である。
展開部でこれらの主題が展開されていくが、
部分的にはベルリオーズを想起させるところもある。
再現部に入り、両主題が登場し、コーダへと向かっていくが、
生き生きとした音楽は最後弦楽器のみで爽やかに終わる。

第二楽章アダージョは、牧歌風の旋律が弦楽合奏によって奏される。
これを管楽器が引き継いでいくが、この旋律は「田舎の結婚式」という
彼の鍵盤器楽曲の主題から使われているようだ。
もう一つの叙情的な旋律とあわせ、曲は進行していく。
最初の旋律はフランス的でもあり、美しい旋律である。
この旋律が再び現れて盛り上がりをみせて、
おだやかな旋律になったあと、曲は続けて第三楽章に入る。
第三楽章スケルツォ(アレグロ・モルテク)は、
軽快で生き生きとした舞踏風の旋律が奏される。
ドイツ的というよりはフランス的な感じのする音楽だ。
中間部は夢見るようにロマンティックな曲である。
冒頭の軽快なスケルツォ主題が再び現れ、最後颯爽と終わる。
第四楽章フィナーレ(アレグロ・ヴィヴァーチェ)は、
軽快で生き生きとした旋律が金管楽器も加わって奏される。
弦楽器の速い動きとアンサンブルが特色で、
メンデルスゾーンの「真夏の夜の夢」を思わせるところもある。
金管楽器の弦楽器との絡み方は彼独特な感じも受ける。
最後はその金管楽器が加わり、華やかにそして堂々として終わる。
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エドゥヴァルト・グリーグの演奏会用序曲「秋に」作品11を聴きながら、三枚町から西谷まで歩く

2010-08-19 05:48:41 | エドヴァルド・グリーグの作品
昨日は三枚町から西谷駅まで歩きました。
途中、雷の音が聞こえたので一雨来るかと思い、
どこにも寄らず、家に戻ったのだが、結局雷雨はなかった。
途中聴いたのは1843年生まれのグリーグの作品である。
彼の略歴については以前触れたので省略する。
暑い夏が続いているところで今日は気分を変えて、
1866年に作曲された演奏会用序曲「秋に」作品11を聴いてみた。
聴いたCDはサー・トマス・ビチャーム指揮、
ロイヤル・フィルハーモニー管弦楽団の演奏による。
曲は嵐の到来・雷鳴を感じさせるような荒々しいアンダンテの序奏から始まる。
続いて民謡風の旋律が、オーボエやフルートなどにより繰り返される。
そのあとはアレグロによるソナタ形式の部分に入る。
歌曲「秋の嵐」から旋律の素材は採られているようである。
華やかな曲で、ワーグナーからの影響を感じさせるが、
旋律は北欧的であり、グリーグの音楽らしい魅力がある。
秋の嵐を感じさせるような激しい部分と、叙情的な旋律、
そして秋の祭りを感じさせる明るい舞曲風の旋律が流れていく。
秋の到来を感じさせるような音楽は、最後打楽器と金管楽器中心に、
華やかに、そして堂々とした感じで終わる。
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エドゥアルト・トゥビンの「エストニアのモチーフによるシンフォニエッタ」を聴き、片倉町から和田町まで

2010-08-18 05:10:37 | 古典~現代音楽バルト3国編
昨日は片倉町から和田町まで歩きました。
途中聴いたのは1905年生まれのトゥビンの作品である。
彼の略歴については以前触れたので省略する。
「エストニアのモチーフによるシンフォニエッタ」は、
1940年に作曲され、同年に初演された。
聴いたCDはネーメ・ヤルヴィ指揮、エーテボリ交響楽団の演奏による。
第一楽章アレグロ・ヴィヴァーチェ・エ・グラツィオーソは、
冒頭にオーボエ・ソロで奏される第一主題が、
他の楽器に受け継がれ繰り返される。
この流れるようで軽快な第一主題とは対照的で、
第二主題はヴァイオリンで奏される叙情的な旋律である。
そのあと第一主題が変形され、続いて第二主題が展開される。
そして第一主題が登場し、そのあとは静かに終わる。

第二楽章オスティナート:ラルゴは、ホルンの独奏に始まる。
これに管楽器が絡んでいき、オスティナート主題が、
様々な楽器に受け継がれながら15回繰り返されていく。
そして徐々に盛り上がっていったあとは、
最後はホルン・ソロと弦楽器中心となり、静かに終わる。
第三楽章フィナーレ:アレグロ・モルト・モデラートは、
軽快な舞踏風の第一主題がオーボエ・ソロに現れ、
他の楽器に受け継がれながら繰り返される。
第二主題はトランペットによって奏される歯切れいい旋律。
これも他の管楽器によって受け継がれ、繰り返される。
そしてトロンボーンによって第二楽章のオスティナート主題が奏され、
そのあとは二つの主題を中心に曲は展開されていく。
そして第二楽章のオスティナート主題が再び管楽器に現れ、
最後はこの主題が高らかに奏されて華やかに終わる。
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ヴァン・ホルンボーの交響曲第10番作品105を聴きながら、二俣川から西谷まで歩く

2010-08-17 05:28:27 | 古典~現代音楽デンマーク編
昨日は二俣川から西谷駅まで歩きました。
途中聴いたのは1909年生まれのホルンボーの作品。
彼の略歴については以前交響曲編で触れたので省略する。
交響曲第10番作品105は1970年から1971年の間に作曲され、
翌1972年1月27日にシクステン・エールリンク指揮、
デトロイト交響楽団によって初演された。
その後若干修正を入れた改訂版が作られ、
同年9月7日に、デンマーク国立放送交響楽団により
ブロムシュテット指揮の下、デンマークにおける初演がなされた。
この作品はウォルト・ホイットマン著の『草の葉』の詩集の中の、
「幻影たち(Eidolons)」と関係しているようだ。
聴いたCDはオウェイン・アーウェル・ヒューズ指揮、
オーフス交響楽団の演奏によるものである。

第一楽章ポコ・ソスティナート-アレグロ・エスパンシーヴォは
冒頭で打楽器の強烈な一音に始まり、フルートなど管楽器が入り、
弦楽器も入り、ややシリアスな感じで音楽が始まる。
この部分は何回か繰り返され、やがて弦楽器中心に
速く躍動的な旋律が奏されるようになり、
これに金管楽器や打楽器が絡んでいく。
そして管楽器にはやさしく牧歌風の旋律が現れ、
それが終わると打楽器と金管楽器による荒々しい音楽になり、
盛り上がりを見せながら、小太鼓の音と共に激しく終わる。

第二楽章アンダンテ・アッフェットゥオーソは、
弦楽合奏によるユニゾンの旋律に始まり、
それに金管楽器が加わって、絡んでいく。
色んな楽器による旋律の重なりあう部分や、
打楽器と木管楽器の扱い方については、
ニールセンからの影響を感じさせる。
激しく盛りあがりをみせてクライマックスを築いたあとは、
弦楽器と木管楽器によるおだやかな音楽になり、静かに終わる。
第三楽章アレグロ・コン・フォルツァは、
木管楽器中心に一定の音型が繰り返され、それを弦楽器が引き継ぎ、
やがては金管楽器や打楽器が加わり、荒々しくなる。
いったん静まってからは、弦楽器中心に静かに曲は進行していくが、
再び管楽器が加わり、激しい部分と幻想的な部分を見せながら、
打楽器と金管楽器によりクライマックスを築き、
最後は弦楽合奏だけが残り、静かに終わる。
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