事務所のある「自由が丘の家」で、庭づくりが始まりました。半世紀にわたって建っていた古い家屋を建て替えた時には、以前からあった古い庭木を多く残し、新旧の庭を混在させるようにしました。
それから約8年が経ちました。古い和風の庭木と芝生でできていた庭を、「眺める」庭から、「過ごす」庭へ、思い切ってつくり替えることにしました。主要な老木は残し、それ以外の古い低木は、もう元気もなくなってきていることもあり、惜しみつつも多くを撤去することにしました。代わりに、老木に寄り添うようにベンチを設け、草花を育てるのが楽しい、もうひとつの屋外の居間になるように考えています。
庭師さんにはいってもらい、いよいよ新たな庭づくりがスタートしました。すっかり締め固まってしまった芝生の土を掘り起こし、連休中に天日干しにしています。こうすることで、土が「生き返る」のだそう。
樹影の心地よい小道や、お茶の時間が楽しくなるようなスペースを織り混ぜたような庭のプランをスケッチで描いてみました。庭はいわゆる「本業」ではないためか、リラックスしていろいろなことを考えることができ、楽しみです。そういえば、庭を大切にしていたメキシコの建築家ルイス・バラガンも、庭づくりを「建築のアカデミーから開放され、自由になれる時間」というようなことを言っていたっけ。
この庭づくり、少しずつ、ブログでも経過を書いていきたいと思います。